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Sunday Heaven
Sunday Heaven
日曜 天国🫧
関東圏にお住まいの方はきっとみなんさんご存じなのだろう。
安住紳一郎さんのラジオ番組。
なんとなくは知っていたけど、きちんと聞いたのはつい最近で、お話の面白さと女性の笑い声につられて一緒に笑ってしまう。
なんで今までちゃんと聞かなかったのか悔やまれた。
気持ちがなかなか晴れないとき、笑おうと思っても笑えない時に、強制的に確実に笑わせてくれる。
自分の周りの環境は確実にどんどん良い方向に変わっていき、吉兆もたくさんあるのに、ずっと悲しいままで、もうどうして良いかわからない。
最近、ある雑誌が気になって本屋さんに行った。 購入しようと決めていたが、思っていた内容と違い買うのをやめた。
すると他の雑誌を見ていたら気になる記事が。
最近は以前のように中身を見ずに買うことはなくなり、本当に自分に必要か考えてから決めている。本の場合はだいたい少し読むだけで鳥肌が立ったり、体が熱くなったりするので自分に必要かは身体の変化を見て決める。
その日もある内容が気になり、数ページの記事だけに1000円ほど支払うのは躊躇することもあるし、立ち読みで済ませるということもできるけど、どうしてもじっくり落ち着いて読みたくて買うことにした。
記事にはインタビューをされる女性と記事を書くライターさんが出てくる。
女性の家でインタビューが行われ、冒頭にインタビュー時にたまたま家の庭で傷ついた鳥を発見し、女性が手当てをする話があった。
手当をした後、どうなるかわからない状況だったけど突然、心配する人間をよそに小鳥は元気になって飛び立っていったのだ。
その後インタビューは続き、女性の過去の辛かった出来事や、現状の自分にはどうすることもできない悲しい出来事に対してどう思うか、ありもしないことを記事に書かれ傷ついたこと、事実とは異なることを説明しこれからの人生の立て直しを図っていることが書かれていた。
話のスケールや立場は私とは全く違う方だけど、私の今の心情はこの記事とぴったり当てはまった。
最後に女性が観音カードというオラクルカードを引き、その引いたカードの意味を記者に伝える。
そのカードを見て、良い方向に完璧に進んでいるという確信を得られたと書いてあった。
彼女も子供の頃はおとぎ話を信じていたけれど、今は違うと。
「誰かが自分を救いに来てくれるなんて、そんなことはない。自分の力を誰かに委ねてはだめ。これは自分の人生だから。あなたの人生はあなたが監督を務める〝主人公〟なのだから」
いろんなものを手に入れて、夢を叶えて幸せそうな人だってこんなに悩んでいるのだから、私が悲しい気持ちになるのは別におかしなことではないと思い、この記事の言葉が今の自分に言われたような気持ちになり、しっかりしなくちゃと思った。
だけど、悲しいきもちは変わらないし澱んでいる。
このインタビューが彼女の家で終わった後日、
記者にあることが伝えられた。
最初に現れた傷ついた小鳥の話の続き。
その小鳥はコマドリで、
「コマドリを、目にしたなら、それは人生に起きるネガティブな出来事から自分を解き放ち、新しくよりハッピーなフェーズに入ることを促しています」とのこと。
さらに「あなたが目にしたコマドリは新たなはじまりを象徴しているのです。」とあった。
コマドリを見ただけで、本当に新たな始まりになるのかなんて誰にもわからない。
でも、コマドリがこのタイミングで現れたこと、意味ある内容の文献を見つけたことが重要で、それは大きな励ましになる。
この女性だけではなくこの記事を読んだ私にも、今この雑誌に出会ったことに意味がある。
その後も少しは気持ちが楽にはなったが、相変わらず眠れなくてモヤモヤしていた。
数日後、楽天で買い物をしていたら電子書籍のクーポンをもらった。
電子書籍は目に悪そうだし、紙で読みたいので購入したことはないけど、せっかくクーポンがあるので使うことにした。
気になる本はいくつかあるのだけれど、ずっと前から購入を迷っていた本がある。
迷う=必要ない と思い購入には至っていなかった。
気になっていた本は、
「ねえ神様、なぜ私にネズミをくれたの?」
著者 上原愛加
この著者の本はだいぶん前に図書館で見たことがある。自己啓発本でプリンセスレッスンという題名で自分で自分を大切に扱うことで、周りからも大切にされ、変化し、人生が良くなっていくという話。
私が気になっていたネズミの本は、〝幸せ〟になるにはどうすれば良いかという内容なのだけど、プリンセスレッスンと趣旨は似ているが内容は異なり、〝幸せになるということ〟についての幸せの次元、もしくは種類が違う話だった。
主人公の女の子はある日とってもしあわせそうに過ごしている老女に出会う。しあわせになりたいと思っていた女の子は、どうしてそんなにしあわせそうなのかを老女に尋ねるところから始まる。
その老女も若い頃はこの女の子のようにしあわせを探していた。
ある時、夢の中で、誰かにしあわせになりたければ、〝うさぎのぬいぐるみ〟を手に入れなさいと言われる。 そしてサンタさんに〝うさぎのぬいぐるみ〟をオーダーしたのだけれど、やってきたのは〝可愛くないネズミのぬいぐるみ〟だった。
若い時の老女はは自分と思っていたものと違ったため、サンタさんに怒ってネズミのぬいぐるみをぞんざいに扱ってしまう。
(私も幼稚園くらいの頃に、サンタさんにお願いしたものと全然違うものが枕元に届き、号泣したことがある。
ジェニーちゃんの新しいドレスと靴が欲しかったのに朝起きると、変な知育パズルがあった。)
でもその後、彼女はいろんな人に出会い、最後にはなぜ自分にネズミが与えられたのかを理解する。
幸せになるために、ポジティブな言葉を使ったり、他人にいいもの与えたり、ノートにお願い事を書いて叶えてみたり、無理矢理にでも笑顔を作ってみるなど、あらゆる方法を教えてくれる人達に出会う。
それで少しは幸せな気分になるけど、長くは続かず彼女はしっくりこない。
この部分が今の自分にも当てはまり、じゃあどうすれば良いのか、話の続きが気になった。
本の中に出てきたのは
しあわせ = かなしみ × かなしみ
という公式。
文字だけで見ると意味がわからない。
物語はそもそも、なぜしあわせになりたいのか?というところからはじまる。
女の子はしあわせとは程遠い気持ちであるから、しあわせになることをを願うのだけど、本の中では女の子の中には、ご先祖さまから受け継いだ自分の命のなかに、かなしみがすでに存在しているということに気づく。
だからしあわせを願うのだと。
そしてかみさまが私たちの中にすでにあるかなしみに対して届ける贈り物は〝しあわせ〟ではなく、おんなじ〝かなしみ〟であること。
でもそれを受け取ることでひとつの命のかなしみは幸せに変わると書いてあった。
かなしみはかなしみでしか消せないらしい。
もしこの本に従って考えると、私が今悲しいと思っていることは、神様からの幸せになるためのギフトになりえるのだけど、それが受け入れられないからこのネズミをもらってしまって怒った彼女のように、私も怒っているのだ。
そして彼女は周りにある様々な〝かなしみ〟を抱きしめていくと幸せになれるということに気づく。
それがおばあちゃんが女の子に教えてくれた
幸せの魔法。
それは周りにある出来事、人、もの、受け入れられないと思うもの、嫌だなと思わず拒絶をしたくなるようなもの…それらを抱きしめる。
かなしみを抱きしめるってよくわからない。
本には悲しみを抱きしめる=悲しみを理解することとあった。
つまりその人たちや物やことに、悪気があってそうしたというわけではないということ。命に刻まれたかなしみについて思うこと。そうすればほとんどの悲しみは抱きしめることができると書いてあった。
ちょっと困った。
私はその〝かなしみを抱きしめる〟ことに抵抗しているから。
仏のような心はまだ持ち合わせていない。
とてもじゃないけど、悪気がなかったと許せるような出来事ではないと思うから抱きしめられない。
でも抱きしめられない自分を抱きしめることはできる。
そう思ったら涙がたくさん出てきて、泣き疲れて寝た。
どうしたらいいのかまたわからなくなって、朝起きたら何かが起こって、この状況が変わってくれないかなって考える。いつになったらこの気持ちは晴れるのだろうか。
受け入れたら、抱きしめられたら、状況は本当に変わるのだろうか?
きっと明日も日曜天国を聞いて、笑って泣いて
おばあちゃんの魔法を試してみる。
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