婚活・マッチングアプリは「少子化ニッポン」の救世主か? #ニュースからの学び

日本経済新聞の主催で、タイトル通りの内容の配信が、本日の6時からLIVEであります。

私は『少子化を止めることを、やめた方がいい』と思っています。


止まらない少子化を、無理に止めようとしない。
少子化ありきで、減少する人口に対して、どう経済政策を打ち出すかを考えることの方が、積極的だと思っています。

少子化を止めることを、やめた方がいいと考える理由は、大きく2つあります。

理由①  インターネットやスマートフォンの普及が、結婚・出産を遠ざけているから。


私は、マッチングアプリに、少子化対策を求めるのは、少し期待しすぎだと考えています。

それどころか、マッチングアプリを使用する媒体となる、スマートフォンこそ、少子化の原因の1つであると思っています。

マッチングアプリは、結婚を促進する手段として期待されています。
しかし、結婚するための手段がないから、少子化になったわけではありません。

「結婚への意欲」が減ったことが、結婚・出産を控えることになった理由です。

結婚する意欲のある人は、マッチングアプリを使わなくても結婚しますよね。

もし、マッチングアプリで、結婚相手に相応しいと思う人に出会わなければ、別の手段をとって、どうにか結婚に向かおうとするでしょう。

もし、結婚するための手段が減って、結婚する人が減ったのなら、マッチングアプリは確実に救世主になります。

では、なぜ「結婚する意欲」が減ったのか?

これは、『娯楽の増加が原因』と言って、過言ではないと考えています。

20代前半から後半で結婚し、出産し、マイホームを建てて、家族むつまじく暮らすという『楽しさ』が、言わば「王道」であったわけです。

しかし、現代は、その道以外にも、楽しいと思える要素がゴロゴロ転がっています。
家にいながら、世界とつながり、多くの人と交流できるインターネットは、孤独感を埋めるツールとして、凄まじい力を発揮しています。

結婚せずとも、子どもがおらずとも、世界の人々と24時間ともにいることができる環境です。しかも、対象を選ぶこともできますよね。好きな人を選んで、好きな時間に、好きにつながる。

結婚や出産という、一種のリスクを伴う行動を取る必要がなくなるのは必然です。

インターネット以外にも、楽しいことはたくさん増えました。主要産業が整備され、娯楽にお金がまわるようになった結果ですから、少子化は、経済発展の結果として、やむを得ない現象と考えることができます。
その根拠として、多くの先進国や開発国でも、同様に少子化は進んでいます。ただし、日本は少子化の進行速度が速すぎることが、問題ではありますが…。

よって、「止まらない少子化を止めようとする労力」を削減する方が、社会の状況にマッチしていると考えます。もしくは、少子化の「進行速度を遅らせる」と割り切ってしまうのもいいと思います。

これはネガティブな発想ではないです。

なぜなら、ヨーロッパの大国、イギリスやフランス、ドイツの人口は、1億人を切っています。日本も8000万人ほどの人口で、経済を回す方向を検討すべきだと思っています。

また、なぜ日本も8000万人ほどの人口で、経済を回すことを検討するべきなのかは、理由の②につながります。

理由②  少子化が人口増加に転じれば、99%の確率で、資源不足がさらに深刻化するから。

実は、日本も昭和の時代(1974年)に、『子どもは2人まで宣言』を出しており、人口抑制を推進する動きがあったのです。
この宣言は、人口爆発による、資源の枯渇を心配してのことです。

資源の枯渇は、現代世界においても、大変な問題のため、このまま方策なしに、人口増加に転じようものなら、少子化の次は、資源不足がさらに深刻化します。

資源不足解消のめどを先に立ててから、少子化対策に向かうのなら、これは素晴らしいと思います。しかし、難しい状況なのは、現状のガソリン価格の高騰からも、国民全員が知っていることです。

日本近海に眠る、新しいエネルギー候補「メタンハイドレート」が、採れれば理想ですが、ほとんど話題に上がらないですね。

以上が私の持論と見解です。
止まらない少子化を止めようとしない。

今後、日本が少子化し、人口が減少することを前提にした上で、どのような対応をとるかを議論する方が、ポジティブだと考えています。
人口の推移は、景気と異なり、極めて予測のしやすいデータの1つです。
先の対応についても、検討しやすいと考えられます。

今晩の日経LIVEでは、どのような意見が交わされるのか、ぜひ注目してみてください。

婚活・マッチングアプリは「少子化ニッポン」の救世主か 午後6時から生配信:日本経済新聞

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