
Mr.ChildrenとCDと配信
確か、アルバム「SUPERMARKET FANTASY」発売の時期なので2008年頃だったと記憶してますが、僕らの音楽というテレビ番組でMr.Childrenの桜井さんが伊集院光さんと対談した時に語っていた話がずっと印象に残っていて。
まず背景として、当時は音楽がダウンロード販売が本格的になってきていて多くのミュージシャンが配信を始めていました。
ですが、Mr.Childrenはそこに積極的では無かったんですよね。「花の匂い」を配信限定でリリースもしてるので、それ自体を否定はしていないのでしょうけど、他の方がやられてるような過去曲や最新アルバムの配信とかは頑なにやってなかったです。
恐らく公式サイトでサビだけ聴ける着うたを販売してたぐらいだったと思います。
そんな中、
「音楽がLとRの情報だけで完結されてしまうのがとても寂しく感じる。パッケージされている物をショップで買う時の光景だったり店員とのやりとりだったり、自宅でワクワクしながら開封して歌詞カードを捲りながら曲を聴いたり、っていう色んな情報を内包した物の方が価値があるように感じるので、古い価値観かもしれないけどもう少し時代にしがみついていたい。」
というニュアンスで語られていたんです。
これがずっと印象に残り続けているので、僕はこれ以降のMr.Childrenが発売したCDは必ず実店舗に買いに行くって決めてるんです。
で、これがどこで買ったかって結構覚えてるもので、オリジナルアルバムに限定して列挙していくと
SUPERMARKET FANTASY:地元のイトーヨーカドー内の新星堂
SENSE:上に同じ。
[(an imitation) blood orange]:地元のツタヤで出勤前に購入
REFLECTION:地元のツタヤ。限定販売のNakedを予約しました。
重力と呼吸:小田原に住んでた時の近くのツタヤ
SOUNDTRACKS:藤沢市に住んでた時にショッピングモール内の山野楽器
miss you:旅行先の福岡のタワレコ
我ながらよく覚えてるなーと思いますね笑。
今やサブスクが主流になっていて、CDはもはや音楽を聴く為のアイテムでは無くなっているんですよね。
何らかの事情でサブスクが使えない、または使わない場合を除いて、基本はユーザーが物体として所持したい為に買う物でいわばファングッズ。
もっと言えば、サブスクやYouTubeである程度聴ける物を、またネット通販で家に届けてもらえる物をあえて店に買いに行ってパッケージを開封してCDプレイヤーにセットしてっていういわば不便な物。
僕はキャンプをやった事はありませんが、やられてる方の動画とか見てて、わざわざ電気もガスもない山奥に行ってテント立ててっていう面倒臭さを楽しむ物なのかなって感じが何となくしててそこに似てるのかなって思うんです。
それこそ「miss you」の時、ちょうど九州旅行中の日に発売日が重なったので、タワレコ行って、でもホテルにプレイヤーなんか置いて無いので近くにカラオケ店に入って、なんてわざわざ金も手間もかかる事をやっていた訳ですよ、それも旅行中に!
でも、これはいい思い出にはなってます。
多分Mr.Childrenのメンバーもスタッフもこういう事は当然わかっているでしょうし、配信が当たり前の時代だからこそCDを買うユーザーには最大限のサービスやクオリティを提供したいっていう意識はジャケットとかからも伝わってきます。
結局、僕は今はサブスクで「miss you」も聴いちゃってる訳ですけど、今後もMr.ChildrenがCDを発売するのであれば、ずっと付き合っていこうと思います。
では、最後に今日の散歩中に聞いたMr.Childrenセトリを掲載しておきます。
優しい歌
Birthday
幻聴
I Can Make It
天頂バス
I'll be
放たれる
Brand new planet
擬態
エソラ
innocent world