ムーディーな夫
うつでとてもしんどかった時期を乗り越えることができたのは、夫の存在が大きいです。
想像してみてください。毎日のように夜中に1時間、2時間もえんえん泣く妻がいたら、さすがに「もういい加減にしてくれ」って思いませんか?
自分でも思いましたもん。「あ、そろそろキレられるかも。逆の立場なら怒鳴っちゃうわ」って。
でも、本当にありがたいことに、それは一切ありませんでした。しかも、毎度毎度ちょっとしたユーモアを交えて、最終的には笑って終われるようにしてくれて。
なぜそれが可能だったのか。彼には右からきた話を左に華麗に受け流す、ムーディー勝山さん的な力があるからに他なりません。
彼の名誉のためにも言いますが、何でもかんでも話を聞いていないわけではないのです。自分に興味のないことは聞かなかったことにできるみたいです。うらやましい。
また、自分に都合の良いように聞こえちゃうみたいです。
テレビを見ていて、「この人すごいよね!」といえば、9割方「ありがとう」と、さも自分が褒められたかのように喜んでくれちゃいます。
ふざけてばかりですが、本当に私が参っていることだけは逃さずに、そこだけは真面目に助けてくれるのです。
そんな夫でなければ、寛解までたどりつけなかったと思います。「もう、ちゃんと真面目に話聞いてよ!」と怒ることもありますが、このいい加減さに救われています。
なんだか身内の自慢のようになってしまいましたが、うつ病患者を支えてくれる人の存在って大きいなと思います。
うつを経験して、ほんの些細なことでもいいから誰かの心がぽっと温かくなるように行動しようと心がけるようになりました。noteの記事にも、そんなマインドを反映させていけたらいいなと思います。