蛇、巳、藤憑、民間信仰。
凰白侑李です。
昨日は御能の稽古でまた新しく『ハネ扇』と言う型を教えていただきました。
天人が羽衣を纏い舞を披露して天へ飛翔する場面です。
中々動きの具合が決まらず先生から『頭で分かってても身体はそうはいかないだろ、宿題だな(笑)』と(^_^;)
いつも穏やかに楽しそうにしていらっしゃる先生ですがこの日はいつにも増して笑顔。
と言いますのも、先生は先日大きな青大将に遭遇したのだそう。
『こんなに大きいんだよ!2mあったと思う✨蛇だから良い事あるのかな✨この遭遇にはどんな意味があるの?✨』
嬉々として質問をしてこられました。
蛇、巳と言いますと一般的に金運アップとか宝くじが当たるとか、そんな事が書かれております。
ただこれは私の経験上ですが、単に金運が上がるとか大金が〜とかより『そう言った道が付く』と言う方が多い気がします。
例えば良いお客様や取引先、支援者との縁が出来る。
蛇は長く、地を這い、ニオイで状況を判断する存在。
この特性がありますので、直感が働き良いご縁や動いた道がが開運になっていくのかなと個人的に思います。
そう言えば蛇は古くは家に憑く事もあり、パイソンかボアの様に大きくなった青大将は模様が消えて黒くなるとか。
まだ曽祖母が若かった頃の話で、本当にそんな蛇さんが家の屋根裏に住んでいた様です。
ここら辺では『けたまるさん』と呼ばれていて家の守り神となってくれます(性格はのんびりマイペース)
ただこのけたまるさんは時々天井から落っこちてくるらしく夜に蚊帳を吊るして寝ていますとその上にボトッと降臨なさる事もあったそうですね。
皆んな知っている事ですから冷静なもので曽祖父が蚊帳から下ろして差し上げていたらしいです。
実家には今も小さな御方様がお出ましになられるので母なんかは玄関で見つけた際には丁重に扱っているとの事。
昔はこんな仰天エピソードがいっぱいだった様ですが、聞く程に蛇って実は身近な存在なのかなと改めて思うこの頃です。
少なくとも私や家族にとっては優しい存在の蛇さんですが、有名な憑き物であるトウビョウ神としての側面もございますので、やはり大事にした方が良いとされます。
良く蛇は祟るんだぞと言われますが、誰だって大切にされなければ嫌になりますね。
そう考えれば自然と家族の一員として仲良くが良いと思うのですね。
X(旧Twitter)やInstagramではほとんど書いてないのですがうちにも蛇さんがおります。
母方に代々憑いてくれているトウビョウ神です。
トウビョウ神は特に曽祖父を大切に思っていたのだと分かるエピソードもございますがちょっとヒヤッとするお話でして、それはまたの機会に。
訳あって曽祖父の代で暫く途絶えていたのに曽祖父からして曾孫である私に憑いてくれたのがいろいろな事の始まりです。後になり自身や身内を鑑定しておりますとやはり憑くよと言う証がこざいました。
私は癸巳と丁巳を命式に持っております。そして私の双子の兄も同じく癸巳丁巳があり、歳の近い身内女の子にも癸巳があります。
巳さんいっぱいです。
なぜ私だったのか?ずっと疑問に思っておりました。
自身の経験上で言いますと、まず憑き物は大体が一族の女の子に憑きます(例外もございます)
ここで双子の兄は除外されますね。
そして残った私と身内の女の子ですが、母方の実家と書いてあります通り本家から産まれた女の子から産まれた女の子の私に憑いたのかなと感じております。
居るのだなと分かった時にはテンヤワンヤと往生しましたが、トウビョウ神の声は聴こえておりますので何がしたいか聞いてみますと『帰りたい』と返答が。
どこに帰りたいの?と聞くと一つの答えが降ってきました。
それは母方の御先祖様の土地です。
九州熊本にございます人吉城城主の血筋で、人吉にはいろんな霊的な逸話がございますね。
でもトウビョウ神は確か四国、中国地方の憑き物ですがはてなぜ?熊本に帰りたい?これに関しましては正解を語る事は出来ませんが、私の最初の霊的な御師匠様曰く『どこかから貰ってきたか、憑いてきたかしたのではないか?』と言われました。
調べれば調べる程情報は様々でどれが本当かを決める事は難しいですね。
でも一つ、これかな?と個人的に思う事がございます。
トウビョウ神の別称に『藤憑』と言うものがありまして藤は淵ともされ水神に通ずると広げた論文にもありましたが、この御先祖様は九州の土着ではないのですね。
元は藤原南家で公家なのです。
藤とありますから、そちらの方にも何か謂れがあるのかな?なんて思ったりもします。
いずれにせよ、帰りたいと言っているのだから人吉に行かなくては!と思っていたら何とsnsでたまたま知り合いになった方が九州の方で案内しますよと有難いお言葉が!そしてあれよあれよと旅支度が出来上がり早朝の新幹線へ乗るべく駅へ向かいます。
無事座席へ着くと母からLINEがありました。
『娘が蛇さんが居ないー!と言ってるから蛇さんは母さんと一緒に行ったよと言ってあります。』との事。
今はもう視えていない様ですが、この時の娘はトウビョウ神が視えていたのです。
そして私とトウビョウ神は人吉の地へ。
現地の方とも合流していざ御先祖様の霊園へ。
霊園はとても広く御先祖様のお墓はとても立派でした。
そこにクルッと巻き付き安心した様のトウビョウ神を見て来て良かったと内心安堵。
このまま留まるのか?と思っていたら私に憑くと言い二人揃って帰宅しました。
そこからいろいろな流れに導かれ御能や琵琶に辿り着いたり巫女として立ったりと普通じゃない事、中々選ばない様な、体験しない様な事で忙しくなりました。
これにも理由はありまして、上記に書きました丁巳の作用だと感じております。この干支は一族の運気が曲がり角に差し掛かった時に産まれて来るとされます。
なるほど確かに思い返すと納得する事がございます。
何が納得なのかは何れ有料記事にでも書かせていただきます。
簡単に言えば、曲がり角なので自分で新しく道を開けと言われているんですね。
これも確かに私は普通の人があんまり選択しない様な事を選ばざる得ない事が多い人生を歩んでいる気が致します。
兄に関しましては男性ですので現実的なものとして発生したなぁと観察しております。
そんなこんなで今に至りますが、蛇と言う存在は他の憑き物と比べても神秘性が高いものの様ですね。
まず蛇さんと仲良くする、それが私に課せられた一族からの願いです。他の憑き物にも言える事ですが、蛇さんは神性魔性両方を併せ持っていますね。
それを調和させてほしいと中々難しいお願いではありますがまずは家族として大切にする、蛇さんが何を望み、本当は何をしたいのか良く対話する。
うちの蛇さんは『ありのまま大切にしてほしい』との事。
これは私が思うにですが、神性魔性両方兼ね備えているからこそ、陰の部分も大切にしてほしいと言う事なのかなと。
憑き物も人も同じなのだなと対話をして思います。
こんな事をチマチマボチボチ調べては書いております。