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大人が変わらないと…

時々は、スポーツ指導のことも…。
少し前になりましたが、
小学生の柔道全国大会が廃止されるという報道があり、
いろいろな反響がありました。

これについて、
私自身は、いいも悪いもあまり思いません。
それは、いい面もあるし、悪い面もあるからです。
また、様々な背景があります。
すべての人が納得し、救われる方法をとることは
非常に難しい問題だと思っております。

この報道から、
私は大切なことを忘れずにいようと心に決めました。

それは、
子どもの環境をよりよくしていくためには、
いつでも私たち大人が変わらないといけない
ということを肝に銘じないといけないということです。

何も偉そうなことをみなさんにお伝えしたいのではなく、
まずは自分自身を変えていかないという思いから
自分の考えを整理してみようと思った次第です。

また、
別の視点で、
益子直美さんが
「怒らないバレーボール大会」
というのを開催されているのを、
みなさまは知っておられますか?

これを初めて聞いたとき、
なるほどな〜と感じました。
なぜかというと、
その情報をキャッチしたとき、
ちょうど自分も「怒らない指導」を模索していたからです。

本当にお恥ずかしい話ですが、
私も以前は怒る指導者でした。
何でもかんでも怒り散らすようなレベルではありません。
しかし、
集中が切れているときや
自分が決めたことをやろうとしないとき
など、
踏ん張りどころで本人の背中を押す気持ちで
怒っていました。

当時は、自分は「叱って」いる認識でした。
これが非常にたちが悪かったと思います。
自分の息子に対しても、同じでした。
自分は「叱って」、「諭して」いるつもり、
指導しているつもりでした。

しかしながら、
受け手の子どもたちにとっては、
「怒られている」んです。

発信している側と
受け取っている側で
すれ違っているのです。

勘違いしている発信側が
この間違いに気づくはずはなく、
負のサイクルが止まりませんよね?
子どもたちには本当に申し訳ない気持ちで一杯です。


私の場合は、
なぜ踏みとどまれたかというと、
本当は怒りたくないという気持ちがあったからだと思います。
怒った後には、
「こんなことをしたいわけではないのに…」
という落ち込む気持ちがありました。

自分が指導することによって、
子どもたちを成長させないといけない!!
=1回1回の練習で結果(成長)をださないといけない!!
という考えになってしまっていました。
それがだんだんと強まり、
自分へのプレッシャーとなっていました。

そのプレッシャーから
練習がうまくいかないときや
試合で結果が出ないときに
焦りが生まれやすくなっていました。

その焦りから
怒るという行動につながってしまっていたように
分析しています。

そんなこんなで悩んでいるときに、
「怒らないバレーボール大会」
というのを知りました。

そこで、気づくことができました。
自分に
「怒らない指導をする」
というルールを作ればいいと。

なかまからのアドバイスもいただき、
「結果を出さないといけない」→「すぐには結果はでないから結果が出るまでじっくりと見守っていく」

「1回の練習で成果を出さないといけない」→「1回の練習で出る結果はそもそも身についたとは言えない」&「1回でできないことがたくさんあるから、何回も繰り返して子どもたちのペースでできるようになればいい」

「子どもたちが成長しないのは自分のせい」→「それもあるかもしれないが、自分の力不足を恥じることはない。成長できるまで一緒に積み重ね、一緒に歩めばよい」

など、
自分の考え方を認識しながら、
「マインドセット」のやり直しをしました。

現在は、いい指導ができているかどうかはわかりません。
しかし、
以前よりも子どもたちの様子が
明るくなったように感じます。
楽しそうに活動しているように感じます。
それはもしかしたら、
私自身が楽しめるようになったからかもしれません。


話を戻すと、
全国大会を廃止するという「ルール」によって、
うまくメッセージが伝わるケースもあると思います。
しかし、
子どものスポーツの過熱化の原因は、いつでも大人ではないでしょうか?
これをきっかけに、
子どもたちのために
自分の行動を見直し、
変わることのできる大人が増えてほしいと願っています。

私のように悩んでおられる方もおられると思います。
そういった方に私のような失敗をしてほしくはありません。
また、私のような失敗が少しでも早く改善できることを願っています。
私もいち指導者ですが、
自分の仕事をしながら
子どもたちの前に立って指導しておられるのは、
きっと子どもたちのためにという情熱があるからだと思います。
その情熱をより子どもたちのために使うことができるなかまが増えると
私も大変うれしいです。

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この投稿が
現在、
悩んでおられる方、
困っておられる方の
役に立てればいいなと願っています。


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