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表紙を見て、ドキッとした漫画
本屋さんでとある漫画を見つけた。『じゃあ、あんたが作ってみろよ』である。
社会人カップルの勝男と鮎美。大学時代から続いた交際は6年目を迎えようとしていた。
同棲生活にも慣れ、そろそろ次の段階へ…と考えていた勝男だったが、そんな彼に訪れた、突然の転機とは―!? 慣れないながらに作る料理を通して、ザ・昭和男が今までの「あたりまえ」を見つめなおす、第26回手塚治虫文化賞・新生賞受賞作家、谷口菜津子の最新作!描き下ろし漫画も多数収録。
この表紙に写っている男性。これを見た瞬間、「あ、ヤバいこと言っているなこいつ」と思ってしまう。違和感を感じなかった人は、ぜひ手に取って読んでほしい。
「余計な一言」というものが世の中にはある。私も、言って言わなければよかったと思うことは何度もある。なかなかいう前にそれに気づくのは難しいと日々感じているが、この表紙の男性はそういうことを、恐らく全く感じてこなかったタイプの方である。
彼女が作った料理に対して、ここまで辛辣に言える人はなかなかいないだろう。でも、ここまで辛辣ではなくとも、余計な一言と言うのは、口からこぼれてしまうものである。
私だって、先ほど「言って言わなければよかったと思うことは〜」などと言っているが、その倍くらいは気づいていないものもあるはずである。だから私は戒めの意味も込めてこの漫画を購入した。もちろん面白おかしく読ませていただいたが、これはいつ自分の身に降りかかってきてもおかしくない問題だなと感じた。
作者も後書きで、
海老原勝男の物語は、私自身に対する警告のようなところがある。
と述べている。
表紙を見て、ドキッと来た人来なかった人それぞれだと思うが、ぜひ手に取ってもらいたい。Kindle Unlimitedでも読めるので、会員の方は是非。