能舞台の裏側を見学してきた。能役者が暇になるという夏に全ての衣装を干した様子や、能面の違いの説明など興味深かった。その中で1番心に残ったのは、能面は「彫る」とはいわず「打つ」と言うこと。理由は「魂を打ち込む」意味が込められているから。蕎麦を打つ時、さらに魂を込めようと思った。
先日、能楽を初鑑賞してきた。電話予約で勧められた斜向かいの席からは、よりによって小鼓だけ柱に隠れて全く見えず洗礼を受けた。次回は後方でも正面の席を選ぼう。静(御前)役の子が長時間片膝を立てた姿勢に、時折苦しそうな表情が見え大丈夫かなと思ったが、出番での舞の見事さ、しびれました。
生まれて初めて能楽のチケットを購入してしまった。前から4列目でけっこういい席。あの衝撃の小鼓体験に背中を押された形。武術とも共通性があり、唄いと仕舞いを1人で行う身体操作には以前から関心があった。能楽鑑賞、少し怖いけど「1つの場所に安住しないことが大事である」とは世阿弥の言葉。
能の小鼓を体験した。日本舞踊は三味線のリーダーにリズムを合わせるらしく、拍子がズレることはない。しかし能は幼少期から " 自分のリズム “ で打つように教わる。ズレてもよいと。理由は舞台で実力差がある相手と対峙した時、どうしてもただ相手に合わせてしまうから。聞いててふるえた。
📙エッセイ「 やりたいこと好きなことがわからないあなたへ (上巻) 」 をAmazonの電子書籍として出版しました。 投稿した第1話〜第44話の記事を読んでくれた方、特に " スキ ” してくれた方々からは執筆への勇気を頂き、深く感謝しております。ありがとうございました。
(第37話) 何をすれば良いのか分からない時はとりあえず何かを始めてしまうことだ。その時に何となく気になっている仕事に早く飛び込んで、自分自身を実験していければ、そこから次が見えてくるはずだ。 就活生がこの " 何となく “ を軽視して、最初から自分にぴったりとフィットした仕事を探そうとしても、そんなものはほとんど見つからないと思う。 しかし今の日本では " 新卒でなけれは入れない会社 ” が存在し、結果次第でその後の人生が良くも悪くも大きく変わってくるのは事実だ。
(第28話) シェフはオーナーも認める料理人で、ワインに負けない料理で店を支えてきた。シェフは常連のお客様が10回来店したら、10回とも微妙に味を変えると言い、それがお客様からいただく、「いつも美味しいね」の言葉につながると教えてくれた。 私はこの頃、エスプレッソ発祥の地であるイタリアのカフェ文化に興味を抱いていた。 そのことをシェフに話すと、「日本人のDNAは、年を重ねるごとに " あんこ ” を美味しく感じるようになっていると思う」と意外なことを口にした。
(第19話) そんな時に出合った本が、本田健氏の著書である『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)だった。 ベストセラーになった本なので、読まれた方も多いと思うが、どの部分を読んでも発見の連続だった。 その中でも特に、当時の迷える私を助けてくれたのが、「得意なことではなく、好きなことを仕事に選ぶ」という考え方だった。 社会的には成功者に見える人たちが、突然自殺したりするのも、得意なことと好きなことを混同し、自分の魂がやりたいこととは違うことをやっているのが大きな要因だ
(第10話) 入社してしばらく経った頃、初めて見る人が営業ルームへ勢いよく入ってきた。すると、周りの先輩たちが一斉に立ち上がって、その人に近づいていき、「常務! おはようございます!」と、大声で次々と挨拶をしていく。 私を含めた新人たちは、戸惑いながらも続いて挨拶した。 社長は急成長していた会社を率いる業界の若手実力者といった感じだった。常務は社長の弟で、2人とも体格が良く威圧感があった。 常務は、しばらく出勤していない間に増えた新人たちを、一人ひとり呼んで個別面
(第1話) 「モンキー!! 今どこにいるか分かるか!」 「・・・・池・・・袋・・・・」 「ラサだよラサ!! 下手したら死ぬぞ!!」 「(死ぬ?)・・・・」 大学卒業を数カ月後に控えた頃、小学校時代からの親友と卒業旅行へ行くことになった。どうせ行くなら、なかなか行けない場所へという話になり、スリランカと中国のチベットで迷った末、チベットへ行くことになった。 これが初めての海外旅行だった。2週間の旅費は、半年間働いたアニメ制作会社のアルバイト代でまかなえた。 親
<身体> タップダンスの置き足からシャッフルへと流れる身体操作は、蕎麦打ちにも応用できる理想的な動きかも。置き足でしっかりと床をとらえる力があってこそ、その後のシャッフルができる。包丁をスライドさせるタイプの蕎麦打ちでもしっかりとまな板を叩き、スライドさせて刃先まで力を伝える。