ブスすぎる深海魚・ブロブフィッシュ

「世界で最も醜い生き物コンテスト」で堂々の1位。ブロブフィッシュ
(Blobfish)はふにゃふにゃした魚という意味。和名はニュウドウカジカで
頭が入道(お坊さん)に見えたので、そう名付けられたそうな。
 彼は深海魚なので、海からだされると深海とは水圧と気圧が違うため、ゼラチン質で出来ている体はドロドロに溶けてしまう。最終的には重力にまけて、自重で潰れてしまうカワイイ奴。その見た目はゼラチンをコンドームで被せた、ヌメヌメしたおじさん。醜さを通り越して、可愛くみえてしまう不思議な彼ですが、深海では巨大なオタマジャクシのような見た目。
 深海はタコなど天敵がおおいため、卵を産むと傍に寄り添って見守り続ける、優しいところも憎めない。そんなブロブフィッシュは食べられるのか。
 海外ではかなり人気だそうな。ブロブフィッシュは甲殻類をエサとしているため、若干香りがして、タラとアンコウの中間ぐらいの味がするそう。臭みもなく、火が通ると身もしまって美味しいらしい。
 生息域は、オーストラリアやニュージーランドの600~2800Mの深海に生息し、カニやロブスターの漁で混獲されてしまうそう。日本では以前、沼津深海水族館で飼育されていましたが捕獲から2日後に死亡。飼育は難しそうです。人間はなんでも可愛がって、面白がって、とりあえず食べてみたりと勝手なものだ。興味本位で西へ東へ、雑食の霊長類の私はいつか、ブロブフィッシュを食べてみようと思う。人生は短い。どんどんチャレンジしていきたいものです。

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