休日主日

 『主日』とは、キリスト教の教会暦による名称で、日曜日のことをいう。主(しゅ)なる神をあがめる日。キリストが日曜日の朝に復活したことに起因する。聖日。安息日。

 小糠雨も乏しくなった朝。
 私道へとつづくアスファルトに、まだ、雨滴が残っている。
 されど草枝刈は、以下略。
 面倒から散髪の予定を二週間後に移し、パソコンの閲覧履歴と、Cookieとサイトデータをすべて削除、不要ファイル削除を行い、ごく短時間ゲームをして家をでた。まだ曇り空だが、晴れていくだろうと予想し、バスに乗り込んだ。
 車中。昼食をどうするべきか思案する。地元の駅前で吉野家の牛丼にするか、本日の目的地であるJR津田沼駅でとるか。稀にしか赴かないにもかかわらず、地元で済ますのは勿体ない気分になった。
 よし。津田沼駅で喰おう。
 そう腹をキメて、到着して入った店は、
『日高屋』である。地元の駅近にもある。
 いち早く目的地である『丸善 津田沼店』に向かいたいがため、店を探すため、散策する気が起きなかった。
 まぁ良い。ダブル餃子定食を注文する。
 遅い。15分以上は経っただろうか。時間は午前11時過ぎ、まだ客足のピーク時間ではない筈。珍しく苛々が止まらない。されど、クレームをいれるほどでなし、根がデリケートに出来ているだけに何も言えず、沈思黙考。
 配膳してもらい、食べていても、美味いが寂漠感がたちこめて、せっかくの食事が台無しである。それは言い過ぎとしても、貧乏籤を引いた気分である。近くのバーガーキングでリベンジを試みようとしたが、それは健康に悪いと躊躇し、丸善へいく。

『丸善 津田沼店』について。
 丸善津田沼店は、JR津田沼駅南口から徒歩1分とアクセスが良く、売場面積約1,000坪と家族皆さんでお越しいただいても1日楽しめる書籍と文具の店舗です。
 特に2011年のリニューアル以降、書籍80万冊まで蔵書を増やし、”東京まで探しに行かなくとも必ず見つかる”という基本コンセプトを元に、雑誌・実用・文庫・文芸書・コミックなどの一般書籍から、医学看護・教育・理工・人文書などの専門書まで、県下1番の充実した品揃えでお客様ををお待ちしております。
 又、文具売場も日常使いの文房具・一般筆記・ノート・手帳から、世界の高級万年筆まで、更に革小物や机上品などのパーソナルギフト好適品など、各種取り揃えております。
 お客様の探している書籍・文具が見つけられますよう、全スタッフでサポートさせていただきます! 丸善津田沼店へ是非足をお運び下さいませ。心よりお待ちしております。
                       <hontoより抜粋>

「お待ちしております」の件の繰り返しは頂けない。
例えば、「県下1番の充実した自慢の品揃えです。又、文具売場も――」と続ければ良い。
 それはそれとして、千葉県ナンバーワンの売場面積、蔵書を誇る店舗であり、ロイヤルホストが出入口に隣接しているのもポイントが高い。
 千葉県民、総武線沿線の住民で、東京にいかず品揃えを求める場合には、
『丸善 津田沼店』一択と言えよう。
 さて。本日の目的は、
『西村賢太と安倍公房』
 中卒と東大卒。真逆の人物・作家に魅かれ夢中である。それぞれ2冊、8冊を(内容は明日の週刊 我がヂレンマで)購入。
 さっそく新潮文庫のコーナーへ移動し、品が少ないと思ったら、
 近くに大々的に『安倍公房』の特設コーナーが展開されていた。おそらく新潮文庫で出版されている全てのラインナップが、円を描くように陳列されており、簡単な解説も作品ごとに添付されていた。
 安部公房生誕100周年とはいえ、書店の力の入れ具合に、感嘆した。
 こういった情熱を眼にすると、こちらも嬉しくなる。
 ついつい手が伸びての8冊である。
 感嘆もこれくらいにして、目的を達したとあれば、一目散で総武線に乗車し、地元の駅で降車。
 無印良品でスチール製の本立て、昨日の酒盛りの残り物があるため、パック御飯のみ購入し帰宅。
 バス乗り場で待っていると、東南アジア系の女性が男の子を連れて、バスに駆けてきた。
「―――待ってください!」
 と、最終バスを逃しそうな剣幕で閉まったドアの前で大声を上げていた。
 お国柄だろうか。個人差だろうか。何にせよ、面食らった。特に迷惑ではないが、なんともセッカチな人だ。
 直後、次のバスがやってきた。当該外国人親子は乗車していった。 
 帰宅後は、残りの安倍公房作品(新潮文庫の)を確認。
 同時に、西村賢太作品は、文庫の再版を待つか、古本屋で状態の良いものを探す他ないと認識した。
 かくて、その後はネットサーフィンと読書。今は風呂の焚きあがりを待ち、『坂上&指原のつぶれない店』を視聴している。
 明日は魔の月曜日であり、固定資産税・全期分の支払い。憂鬱であるが、喉元過ぎれば熱さを忘れる、だ。
 さて。腹が減ってきた。鶏の唐揚げと白米とビール。健康を気にするとはなんだったのか。2,000字を超えたところで、いい加減、了とする。
 
 

 

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