真夏に、由比ヶ浜へ行きたい
海に縁がない、来年38歳になる私。磯の香りなど、鼻を掠めることのない人生を送り早11年ほど、いい加減、海へ行きたい。数ある浜のなかでも、由比ヶ浜がいい。陽の者たちが集う真夏の浜へ、その領域に侵入したいと思う。最後に行ったのは幼馴染の車好き(スズキ、フロンテクーペなんて骨とう品に乗っていた)と来訪したのが最後。私は水着を持参していなかったので、もっぱら酒を呑んでいた。いくらか写真を撮り、飯を食って帰った。そんなうっすらとした思い出が残る地に、来年の夏、私は行く。
「それで、どうなりそうか」
おそらく。海鮮をビールとともにつまみ、陽の者の領域『由比ヶ浜』へいくだろう。人間を避け、持参した箱に貝殻をしこたま詰め込んで、海の家で焼きそばとビールを買うことだろう。人の目に怯えながら、それらを胃に流し込み、「海が綺麗だ」「暑い」「水着の民、エロいなぁ」「早く帰りたい」なんて考えて、いくらか観光して、帰る。
家につくと、拾った貝殻の用途に困る。そして、「私は海へ行った」という思い出を肴に酒を呑む。グーグルマップで行った場所をめぐり、思い出に浸る。夜は更けていく。
たったこれだけの、海へ行くだけの行為が、私にとってはハードコアである。隣りに誰もいない人間が、隣りどころか周りに誰かがいる人間の集まり、その片隅へ行く。これは挑戦である。行き慣れた安全地帯の安寧に浸っていては、頭がボケてしまう。いや、すでにボケているかもしれない。
新宿にも慣れた今、『真夏の由比ヶ浜へ行く』という挑戦が待たれる。これに加えて、『渋谷のクラブに潜入する』『新宿ゴールデン街で呑む』などのクエストも検討したい。
つまり、2024年は『あらゆる初体験、新領域へ挑戦』がテーマ。そう思い立った為、本稿を書いている次第である。
そう、クリスマス・イヴに。昨日、クリスマスに関して書いてしまったので、季節的に真逆の内容を書いてやろう、と奇をてらい今に至る。ちなみにクリスマスケーキ(4500円)は完食済み。サンタの砂糖菓子は捨てるに忍びなく、サランラップにくるんで冷蔵庫に格納した。ケーキはまったく買わないので、おそらく、1年振りである。クリームが甘かった。意外と当日でも並ばず、あっさりと買えた。夕食のマグロの切り落としもきっちり購入して、帰宅した。
閑話休題。来年の『真夏の由比ヶ浜大作戦』にため、サンダルをドンキホーテで購入し、行くべき場所をピックアップし万難を排し、挑戦に臨みたい。行って、飯と酒をくらい、貝殻を拾い、帰る。それ以外の事件がおきるかどうかは神のみぞ知るだが、何かを期待している。
『何か』とは何か。ご想像にお任せします。想像を絶する展開がありましたら、七月下旬から八月上旬にかけて、投稿致します。
(メリクリ)