東京直行直帰
本日。休みの私は、中目黒の古着屋に行った。エキナカのそば屋で朝食兼昼食を済ませ、総武線に乗り、秋葉原で日比谷線に乗り換え、中目黒行き。
古着屋シミーに到着。数年前からユーチューブで活動し、今年の四月あたりに、本当に古着屋になった方のお店である。軽快な古着トークを済ませ、目に留まったのはヴィンテージのカバーオール。
『50’s OSH KOSH Denim Coverall』
50年代製オシュコシュのカバーオールジャケット。十分に色が残り、ネップが出た見事なインディゴデニム地。トップボタンを開けた際のラペルの形が特徴的。抜群のルックス。首振りのデカボタン、カフス生地が二重になっている、オールドならではのディティール。サイズも大きめでGOOD。
ちなみにお値段は、サイズが良いためか、税込み78,900円。
カッコいい。大満足。予算内。古着が分からない人には、なんと高額かと驚くだろう。近年、ほんのり世界的な古着ブームで、アメリカ人が日本でアメリカ古着を買いに来る。どんどん古いものが高くなっている。今日買った商品も、来年の今頃は間違いなく値上がりしている。
試着したら、即決、現金払い。
「これから、どこか行くんですか~」
この一言は古着屋に限らず、セレクトショップでもお馴染みの一言である。私は決まって「この辺をフラフラします」そう、言ってしまう。
嘘だ。間違っても「直帰です」とは言えない。なんか恥ずかしい。完全に見栄である。本当に何処にもよらず、ホームタウンの駅へ直行。ハンガーと今日の酒盛りのアテを買って、帰宅。
目的外で、あてどなく徘徊することが出来ない体質なんです。特に服を買いに行く際は、とくにそうで、多くは予算を使ってしまうので、店にフラっと店に入っても仕方ないのだ。入店したからには、何か買わないと失礼だと思い、ウィンドウショッピングが出来ない。
なので、帰るしかない。散歩と言う名の、徘徊は性に合わない。その上、今日は『中目黒』。都会の中の都会であり、まったく慣れない。すぐ帰りたい、立ち去りたい。慣れ切った新宿ですら、目的の場所、いつものルート(沖縄料理やんばる→紀伊国屋書店→新宿バルト9)を外れることは、ほとんどない。東京が怖い。落ち着かない(江戸川区、葛飾区は除く)。
江戸川を超えた瞬間、そこは東京人のテリトリーである。千葉県民である私は気を遣わなくてはいけない。故に、直行直帰なのだ。
いつか、気楽に散歩という名の徘徊をしてみたい。何の気なしに時間を楽しんでみたい。
待てよ。地元である千葉某所だったら、徘徊しているのか。
答えは、ノー。目的地を絞って直行直帰。
これは、どうゆうことか。根っからのインドア派がそうさせるのか。もう少し社交的になり、アウトドア派に改宗するべきなのか。
待てよ。そもそも、『東京直行直帰』になんの問題がある。無駄な金も、時間も使わずに済む。常に単独行動なのだから、問題はない。だったら、何故、かような文章をでっち上げたのか。
それは、『ネタが浮かばなかったから』です。いつものこと。ワンワードでよくここまで突っ走ったものです。嫌悪感でいっぱいです。難しく考えて、安易な答えをだす。思考の直行直帰。
「頭が痛い。明日はもう少しマシな文章を書きたい」