その時、私は(2) 「或る惑星」

「目覚めたら、別銀河の或る惑星だった」
 その時、私は「電気がつかないぞ」とブレーカーが落ちたものと思って寝室を出るだろう。が、ブレーカーは正常。地震が発生して停電でもしているのか。様子を確認しようと外へでると、そこは荒涼とした赤土の荒野だった。隕石でも落ちて世界が破滅したのかと解釈する。どこまでも正常性バイアスは機能している。自衛隊、警察、はたまた近所の田中の婆さん、コンビニのグエンさん、誰かいないのか。とにかく人を見つけて、状況を把握しなくては。3時間歩いてもひたすらの荒野。水もなく、水分補給の為に家に帰るしかない。しかし同じような風景がつづいた為か、いくら歩いても到着しない。ふと前方に自宅は別の家屋が視界にはいる。
 水がほしい。その一心で侵入し古びたペットボトルを手に取り、においを確認し、流し込みへたりこむ。キッチンを見渡すと、四人家族らしい写真が目に入った。30代後半と思われる夫婦と小学生ぐらいの双子の女の子。自分と同じようにここに来たのだろうか。
「誰だお前は。人間のようだが・・・」

 薄汚れた白シャツ、色落ちしたデニムパンツ、ボロボロの運動靴。かなりの期間、「ここ」で過ごしたらしい中年男性は中村と名乗った。当然、私は質問攻めにしてしまう。「ここは何処なのか」「何が起きているのか」「帰るにはどうすれば」「あなたの他に人間はいないのか」
 何を聞いても分からないと一点張り、絞り出すように中村がこぼした。
「ここから東に半日あるくと、街がある。分かるのはそれだけだ。ここは私の家だ、出て行ってくれないか」
 従うほかなく、立ち去ろうとすると中村は写真立てを大事そうにさすっている。小声ですまない、すまないと吐き出している。外へ出ると日が暮れ始めていた。半日、歩くしかない。

 街だ。ただ、様子がおかしい。まるで別の文化圏の建造物をサラダボウルにしたようだ。それも地球のモノとは思えない建物もある。当てもなく一つ一つ見て周るが誰もおらず、生活の跡もなくどこか不穏である。しかし疲れた。とりあえず眠ろうとドーム型で、網の目状の石材でできた建物に入った。奥に丁度いい窪みがあったので、そこで眠りに落ちた。

 その時、私はオチが思いつかないので一纏めにしてしまおうと決めた。
「人間はあり得ない事がおきても、自分を守るために現状をうけいれて行動するだろう」何も考えずに書き進めると中途半端な結果生むと学んだというより、設定を決めることが面倒くさいのであーる。

 

 

 

 

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