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マツバボタン

夏に咲き誇るマツバボタン。

当初は来夏も咲かせようと意気込み、地上部をギリギリまで刈り込んで冬越しをめざそうと考えていたが、秋にだんだん咲かなくなり、12月も中旬になっていよいよ寂しい姿になり、お別れすることに決めた。夏にお裾分けした先で冬を越すかもしれないし、挿し木は我が家にも残してあるので、来年もきっとまた会えるだろう。だから、少し強がりではあるがマツバボタンとの一旦の別れはさみしくない。

悲しいのは、この鉢とのお別れである。

くん炭をたっぷり混ぜて植え込んだマツバボタンの鉢植えの用土からは、水やりのたびに土のいい香りがした。頻繁に水やりができる夏の間は、木酢液などをこまめに混ぜて水やりを続けた結果、小さな鉢の土は最高の品質に耕されていた。

処分していると、昔芋掘りをしたときに嗅いだ、畑の土と同じ香りがした。

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