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自閉症の子供に朝まで寝てもらうために旅に持参するもの

宿選びはその旅行の満足度を大きく左右する要素ですが、我が家の場合、リゾート地以外の地方都市を訪れる際に、宿選びで重視するのは「新しさ」です。

特定の系列への忠誠心はありませんが、旅館よりホテルを好み、古いシティホテルと新しいビジネスホテルがあれば後者を選びます。

新しい大手のホテルは空調の性能が良く、しっかりした遮光カーテンで、高機能のマットレスを採用しているので、高確率でよく眠れます。

(逆に、なぜ多くの古くからある旅館やホテルは、全く遮光性能のないカーテンを窓にかけ、せんべい布団やスプリングの壊れたマットレス、固すぎる枕を平気で提供しているのか疑問です。)

とはいえ、ハード面の環境が整ったホテルに泊まっても夜中に自閉症の娘が中途覚醒してしまった経験も多数あり、そうなると親も睡眠どころではないので翌日の行動に支障が生じたこともありました。

今回は、多くの失敗を検証した結果、我が家が娘との旅に持参するようになったものをご紹介します。

1.アルミホイルとセロハンテープ

こんなものを何のために持っていくかというと、就寝時に、エアコンのパネルや加湿器等が放つ不必要に明るい光を遮るためです(過去に泊ったことがあり、必要がないことが分かっている場合は持っていきません)。

ホテルにある電化製品の中には目障りな光を発するものが少なくなく、日中は気にならなくても消灯すると途端に存在感を増し、娘が夜中に中途覚醒する原因になりがちです。

消灯してみて親がまぶしく感じるものはアルミホイルを使ってしっかり遮光しておくと、娘が朝まで寝てくれる(ということは親も安眠できる)確率が格段に上がります。

2.いつものパジャマ

自閉症スペクトラムの娘は感覚過敏もありますので、不快なもの、慣れない感覚がとても苦手です。

普段特に高価な下着やパジャマを着せているわけではありませんが、慣れているものが一番しっくりとくるようです。

ホテルによっては子供用のパジャマや浴衣を用意してくださっている場合もありますが、必ず寝る前にはいつものパジャマに着替えさせます。

3.スリーパー

たとえ仲の良い夫婦や親子であっても、一つの掛布団や毛布をシェアすることはやめた方が良いというのが我が家の信念で、家ではたとえ並んで寝ていても掛布団は一人一枚です。

ホテルのツインの部屋を予約した場合、仮に子供料金も払っていても、子供用の毛布や布団の用意があるわけではありません。

娘は暑い、寒い等、少しでも不快な要素があれば中途覚醒してしまうため、夏を除けば(荷物にはなりますが)スリーパーを持っていきます。

4.(もしプールがあるホテルなら)水着

水遊び以上に子供をよく眠らせてくれるものはない気がしています。特に自閉症の子供は水が好きなので、水遊びをさせておくだけで機嫌が良いのもポイントです。

素敵な雰囲気のプールでなくても良いので、今日は車に乗っている時間が長くて運動が足りなかったかな、夜なのにまだ元気いっぱいだな、という時には1時間程プールに入れるとことっと眠ってくれます。

これが大浴場だとはしゃぐだけで迷惑になってしまいますが、プールなら多少子供がはしゃいでいても問題ありません。

まとめ

寝不足で疲れが取れなければ子供の世話にも支障が出ますし、自分の体調も崩しやすくなりますから、旅行中によく眠れるかはどうかはかなり重要。

どの家庭も色々工夫していると思いますが、初めて自閉症のお子さんと旅に出られる予定の方等のご参考になりましたら幸いです。

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