語れるキャリアを
横石崇『これからの僕らの働き方 次世代のスタンダードを創る10人に聞く』(早川書房)
この本は、自分なりのキャリアを築く10人の話がインタビュー形式で紹介されている。10人の発言には、アイデアを生み出すためのヒントがあった。
•制約がある
ー条件がちょっと厳しかったり、困難なことがあったりすると、みんなで知恵を出して、新しいものが生まれることが多い。(File1 真鍋大度)
時間であれ、行動であれ、制約があるときにアイデアが生まれると述べている。言われてみればそうかも、と思える視点だった。問題解決=ワクワクなのであろう。何か行動に移す際、余裕を持った計画を立ててしまいがちだが、良いアイデアが生まれるのは追い込まれた時なのかもしれない。
・第三者の視点
ー能のことをまったく知らないからこそ、突き抜けた発想をする人がいます。 (File3 青木涼子)
あえて専門が違う分野の人と関わってみる。いわゆるコラボレーションである。関わる相手を初めから限定せず、異色なものの組み合わせが新たな価値を生み出しうるのだと思った。
まだ世にはないビッグアイデアを生み出すには、様々な視点を持つことが大切だと気づかされた。この本を読み、突き抜けて活躍する人は仕事に対するエンジンが多いように感じた。フットワークを軽くするには、好奇心が欠かせないと思う。
自分自身でキャリアを構築する"面白さ"を見つけ、語れるようなキャリアは簡単なものではない。ただ、難しければ難しいほど楽しいと思えるようになりたい。