新年ときどきデジタルオフ

あー、こんなにも快適なものだったのかー。

まるまる1週間インターネットにアクセスせず、パソコンに電源を入れず、
年をまたいでいた。

もはや否が応でもデジタルに動いている世の中の流れは止められないけれど、自分自身がそれらに「触れない」だけでもかなり心身の平穏は保たれるものだと実感する。

スマートフォンを持たない私は年末年始の帰省の間、脱ネット時間を存分に味わっていた。
いま目の前にあることに集中し、いま共に過ごす人と向き合い、いまの自分を見つめ、手足を動かし、ほど良い疲れで床に就く。

あいかわらず頭のなかはせわしなく言葉がとびかってはいても、そこにデジタル情報が介入することはない。

不便ではあっても(というほどにはそう思ったことはないのだけれど)困り果ててしまうことにはならなかった。道に迷っても、食事場所をすぐに見つけられなくても、結局はどうにかなった。解決までの時間を多少は要したにしてもだ。そしてそれは年の暮れの、年始の「思い出」として集約されていく。

視神経を酷使することもなく、何かにせきたてられることもなく、他人ひとと自分を比べて惨めになったり、卑下したり、落ち込むこともない。もちろんそうした感情はインターネットにつながっているときだけに起きる訳ではないから、デジタルオフにしていれば万々歳ということでもない。ないのだけれど、かなりな頻度で回数は減る。そう確実に減っている。
逆説的にいうならば、デジタルオン状態のときはネガティブ感情も簡単にオンされやすい。そればかりが原因ではないけれど、かなりな頻度で回数は増える。そう確実に増えている。

わかっているんじゃあーりませんか、お嬢さん。いや、お姉さん。を通り越した、おばさん。

あなたを心地良い時間にいざなうことができるのは、あなた自身なのですよ。しかと覚えておきなさいまし、ようござんすか。

はい、今年の小さな目標は、これで決まり! 




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