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予祝だらけの毎日を。
「わ〜!これってまさに予祝ですね!」
LINE電話越しに私は興奮して言った。
「予祝(よしゅく)」とは、未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せること。
古来、日本人には「願い事は祝ったことにして、先にお祝いした方が叶う」という考え方があったそう。
その日は、私たち3人は自分たちの住む大分県の片田舎をこれからもっと盛り上げていきたいと言う気持ちで話していた。
その友人二人とは、「心感覚」の読者会で昨年の4月から共に学んでいる。
人間が幼少期に思い込んだ「無意識の思い込み」の中で生きていることや、人と人とは完全には分かり合えないんだという「正しい絶望」の上に共通土台をもつこと。
分かり合えないからこそ、互いに伝え合い、気付きあい、繋がっていくこと。
そして、違いを尊重し合う関係でいることを共に学んできた。
1月に入ってから、読書会の中でも色んなことが怒涛のように起こった。
自分を見つめ直したいと離れていく人もいたし、
「本当はこんな読書会にしたかった」と自分の気持ちに気づく人もいた。
10人ほどで8ヶ月続けてきた読書会から3人が抜けることになり、それぞれがそれぞれの場所で新しいスタートを切ることになったのだ。
そして今回、これまで読書会の主催者ではなかった私が、これからは主催者側としてこの読書会を盛り上げていくこととなった。
3人でこれからどんな読書会にしたいかを話していた時、イメージがどんどん膨らんでいった。
「あの人とも繋がりたいね」
「あそこの場所をこんなふうにも使えそうだよね」
「豊後大野って、なんかあるよね!」
「なんかきっとこれから日本はどんどん良くなっていきそうだね!!」
そんな話を夢中になってしていたら
私の中から何か大きな喜びの塊みたいなものがむくむく〜っと大きくなって
冒頭の言葉が飛び出したのだ。
「まさに予祝だね!まだ何も叶っていないのに、もうそういう未来が来るとしか思えないよ。めちゃくちゃワクワクするーーー!楽しみ〜〜〜」
3人は歓喜の真っ只中だった。
まだ新しい読書会すらも始まっていないのに、すでに大成功のスタートが切れている感じがした。
電話を切った後、
なんとも言えない幸福感に満たされていた。
じんわり涙が浮かんできた。
今の時代はピンチがたくさんある。
問題が山ほどある。
でも、ピンチとチャンスは表裏一体で、それはチャンスにひっくり返る合図でもあるんだ。
それがわかるから、それがわかっている人たちといるから、もう何も怖くないと思えるんだ。
あとは、思うように行動するだけ。
みんなで幸せになる方向に向かって。
さぁ今夜は読書会再スタートを切る。
どんな雰囲気になっていくかな?
これまで読書会を育ててくれたみんなに感謝しながら、また新たなものを生み出していけたらと思う。
今夜もまた、みんなで予祝の会になったらいいな。
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