見出し画像

森のようなお庭にあこがれて

夫とは、毎日のように木の話をする。

「桜の木を植える場所、どこが良いと思う?」
「あのポポラスの枝、そろそろ切ろうかと思うんだけど、どうかな?」
「紅葉が今年モサモサになってきたね」
「ヤマコウバシの緑って青みがかってて好きだなぁ」

子どもの頃にトトロを何十回も観てから、私はずっと田舎暮らしに憧れていた。

大きな木にはときめくし、野菜は川の水で冷やしたい。今年は畑のとうもろこしを一生懸命もぎ取る息子の姿を想像しながらタネを植えた。


念願かなって、3年半前に田舎に家を建てた。
土地は一年以上かけて探した、「周りに家が建つ可能性が低い場所」。土地も安く、200坪の土地に決めた。

土地の横は、田んぼと畑だから、木を植えても誰も困らない場所だ。

家を建ててもらった工務店さんは、地元で木造の家を中心に建てている工務店さんだった。家づくりに対して熱い気持ちを持つ社長さんと初対面で意気投合した。約一年間かけて、細かいところまでこだわって家を建ててもらった。

その工務店さんは、庭のデザインに長けている会社だった。庭のデザインが人気で、家を建てると同時に庭もおしゃれに仕上げてくれる。

しかし、私たちは家だけを建ててもらって、庭の木は一本も植えるのをお願いしなかった。

最初からプランに入っていた、雑草の生えにくい庭に敷く土も、駐車場をきれいにするコンクリート敷きもすべて丁重にお断りした。

庭は自分達で一つずつ、ゆっくり作っていきたかったからだ。庭も駐車場も草刈りが大変だよと言われたけれど、大変になるかどうかもわからなかったし、大変になったら考えようと思った。

家が建ってからすぐに、あれこれみんなで相談しながら、数ヶ月かけてシンボルツリーを選んだ。白い花が咲く、「アオダモの木」だった。3歳と5歳だった小さな息子たちと一緒に植えた日が懐かしい。

ポポラス、シマトネリコ、クロキ、ヤマコウバシ、ソヨゴ、オオデマリ……

それぞれの木は、3年半かけてゆっくりと選んで、場所を考えながら植えていった。常緑樹は、いつも目隠しになってくれるし、落葉樹は季節を感じさせてくれる。

窓から見た景色

子どもの頃から、庭に実の成る木を植えたかったから、今少しずつ植えている。

ブルーベリー、ブドウ、渋柿、さくらんぼ、かぼす、びわ。

数えてみたら、いつの間にかこんなに増えていてびっくり!

昨秋渋柿で干し柿作った

そして、今日。新たに植えた木。その名はナワシログミ「マリリン」。可愛い名前。

よろしくね、マリリン

畑がわの目隠しとしての第一号の木。大きくなってほしいなぁ。


そして、GW中に植えたい木は、桜とカボスとミモザの木。

カボス、桜、ミモザ

特に桜は大きくなるから場所を選ぶし、毎年桜の前で家族写真を撮りたいし、絶対キッチンから見える場所がいいし……というこだわり満載で、植える場所、めっちゃ迷う。

桜だけは、息子含め、家族会議でしっかり話し合って決めたいな。

だってやっぱり桜って特別な木だから。

100年後、200年後に、もしこの家が無くなっても、そこにこの桜の木はきっとあると思うから。

家の近くの桜並木

木を植えるのは、楽しい。

この前ポロリと息子が
「森みたいな庭にしたいな」
と言っていた。

森みたいな庭。いいな。
動物も飼いたいな。

少しずつ、少しずつ時間をかけてつくっていこう。

家族の思い出と自分の思いをのせて。

数年後にどんなお庭になっているのかな?
楽しみ😊


森みたいなお庭になーれ!






いいなと思ったら応援しよう!