アトピーと運動
「動物である人間に、運動が無用なはずがありません」
「私は運動不足、不健康。でも皮膚はきれい」
とは考えにくいのです
テーマは4つ
① 運動とストレスとアトピー性皮膚炎
② 運動後の汗
③ 有酸素運動か無酸素運動か
④ 運動だけで良くなる?
① 運動とストレスとアトピー性皮膚炎
・「眠れないのですが、どうすればいいですか?」のご相談には、
「痒みのせいももちろんあると思いますが、
不眠は交感神経と副交感神経のアンバランスが原因であることが多く、
日光を浴びて運動することは
バランスを正常に戻すのにとても役立ちます
・乾癬・アトピー性皮膚炎・円形脱毛症は、ストレスが悪化因子
② 運動後の汗
健康な人は、塩分が出る汗をかく
アトピー性皮膚炎患者は、汗をかきにくく、汗の質が異なる(べっとりとしたあせ、べたべたした汗という人が多い)
汗をかくほど、汗の質が健康な人に近づくので、定期的に汗をかくこと
すぐに洗い流す必要はなく、タオルなどでやさしく拭き取る程度でよい
③ 有酸素運動と無酸素運動
★有酸素運動で、認知機能・運動能力・計算能力など、知力全般が上がる
〇子どもの場合⇒最短4分の運動で、その後の集中力が1時間程度アップ
さらに、20~40分以上の運動で、計算力などもアップ
学校で毎日「体育」の授業を取り入れることで、取り入れなかった
ときよりも、成績がアップしたという研究結果もあります
〇お年寄り⇒認知症対策になる
運動後の1時間は、認知機能改善
継続的に運動することで、丸1日、効果が持続するようになる
〇目標の心拍数
(220―年齢―安静時心拍数)×運動強度+安静時心拍数
カルボーネン法と呼ばれる計算式
「運動強度」を70~75%で計算する
50歳・心拍数60なら (220ー50ー60)×0.7+60=137
という数字になります
★無酸素運動
キノリン酸、キヌレニン、キヌレンさんなどが分泌される
⇒うつ病・統合失調症・双極性障害・偏頭痛・アルツハイマー病など の予防に効果があります
④ 運動だけで良くなるか?
運動不足 ⇒ ストレス耐性低下 または ステロイド長期連用
⇩
コルチゾール増加
⇩
前頭葉・海馬の偏桃体ブレーキ機能の抑制 ⇒ 偏桃体暴走 ⇒
ストレスサイクルが起きる
⇩
ストレス持続 ⇒ 体調・メンタル悪化
★定期的な運動により、気分が良くなり、ストレス耐性も上昇する
交感神経と副交感神経のバランスが取れる。それによって、より改善しやすい状態になる。
当院の患者さんを診ていると、脱ステロイド脱保湿の患者さんで、リバウンドが一段落して、汗による痛みやかゆみがマシになった頃に運動を始めると非常に肌の状態が良くなります
一番大切なのは、楽しみながらできること!
自分に合った運動を定期的にすることになります
★参考 アトピー広場 藤澤大輔先生の講義より
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