【その顔とその顔とその顔】③
備忘録 〜貴婦人編 その3〜
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花よりも彼女は石楠花そのものだった。あらゆるものがハイエンドの巻
ハイエンドなんて、遠くをさまよってる言葉だと思ってた。本屋に行くと、左から右まで雑誌が並んでると大抵店の奥に行くほど高級なものを扱う雑誌になっていく。彼女はそんな奥まった高級雑誌の中に住んでるかのような人だった。
あの紙面の中で繰り広げられている世界に登場する素敵に見える人たちは性格も素敵なのだろうか。少なくとも薗坂さんは、性格も穏やかで優しく