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「協調」と「同調」は同義ではない

社会人は、同期や先輩など、チームで協力する場面が多い。
チームで一緒に仕事をする中で、色々な視点を得られることは楽しい。

しかし、「これは果たして協力か?」と思うこともある。

ある時、新入社員がそれぞれ部内で自己紹介をすることになった。
部のミーティングの時間を使い、顔と名前を覚えてもらうきっかけにしてもらうことができる。

自己紹介のため、新入社員は1人1枚スライドを自由に作成することに。
早速、わたしは先輩の自己紹介を参考にスライドを作成した。
そして、同期同士で””協力””した結果、皆同じフォーマットのスライドが完成した。

まるで金太郎飴のように、皆が同じような自己紹介をする結果になった。
これでは、先輩に顔と名前、話すきっかけを持ってもらうには大変すぎる。

この状況は、協調ではない。
同調しているだけだ。

言葉の定義によると、
協調とは、“利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うこと”
同調とは、“他の人の意見に合わせること”を指す。


協調とは、お互いの苦手な部分を補完し合うような関係だと思う。
パズルのピースのように、それぞれの形は違えど、組み合わさることで一つの美しい絵を完成さることができるのだ。

一方、同調とは、皆が同じ方向に揃うことで、個々の個性や特徴を殺してしまう関係だと思う。
全てのピースが同じ形になり、いつまでたってもパズルが完成しない。

わたしの好きな本に、このような言葉がある。

人はパズルのピースと同じ。いびつだからいい。
へこんでいるところと出っ張っているところがあるから、
人同士がつながり、協力し合うことで、大きな物事を成し遂げることができる。


まずは、自分の出っ張っているところは何か?
ここから考えてみてほしい。

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