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老後の介護費用はどれくらいかかるのか?


「老後のために貯金しなきゃ」と漠然と考えていても、具体的にいくら必要なのか分からないと準備のしようがありません。
特に介護費用は、要介護度や施設の種類によって大きく変わるため、事前に知っておくことがとても大切です。

◆ 在宅介護の費用(要支援・要介護別)


まず、在宅で介護サービスを受ける場合の自己負担額(1割負担の場合)の目安は以下の通りです。

  • 要支援1:約5,000円

  • 要支援2:約10,500円

  • 要介護1:約16,800円

  • 要介護2:約19,700円

  • 要介護3:約27,000円

  • 要介護4:約30,900円

  • 要介護5:約36,200円



    これらは介護保険の適用範囲内での負担額です。
    実際には、介護用品・住宅改修・通院・食費などの費用も加わるため、月に7万〜10万円ほどの出費になることも珍しくありません。

    また、介護期間の平均は約4年7ヶ月とされており、在宅介護の場合でも総額500万円ほどの費用がかかると言われています。


♦施設介護の費用(施設別)


在宅介護が難しくなった場合、施設に入るという選択肢があります。 施設の種類によって費用が大きく変わるため、それぞれの入居費用と月額費用の目安をまとめました。

  • 特別養護老人ホーム(特養):初期費用 0円、月額費用 8.8万~12.9万円(公的施設で低コスト、要介護3以上が条件)

  • 介護付き有料老人ホーム:初期費用 0円~数千万円、月額費用 15万~35万円(民間施設で手厚い介護サービスあり)

  • 住宅型有料老人ホーム:初期費用 0円~数千万円、月額費用 12万~30万円(介護サービスは外部利用)

  • グループホーム:初期費用 0円~100万円、月額費用 15万~30万円(認知症向けの少人数制)

  • 介護老人保健施設:初期費用 0円、月額費用 8万~14万円(リハビリを目的とした施設)

施設に入る場合、初期費用+毎月の利用料がかかるため、トータルで1,000万円以上の費用が必要になるケースもあります。 特養(特別養護老人ホーム)は費用が比較的安いですが、要介護3以上でないと入れず、待機者が多いという問題もあります。


♦老後の介護費用に備えるには?

介護にかかる費用をどう準備するか、考えておくことが大切です。

📌 貯蓄を計画的に増やす
→ 老後の生活費+介護費用を見据えた資金計画を立てる

📌 公的制度を活用する
→ 介護保険サービスや、自治体の補助金・支援制度を調べておく

📌 介護費用が高額になった場合の対策を考える
→ 個人年金保険や民間の介護保険、iDeCo・NISAなどの活用

📌 将来の介護方針を家族と話し合う
→ 施設入居の希望や、自宅介護の方針について、事前に考えておく

「そのときになってから考える」のではなく、早めに備えておくことで、老後の不安を減らすことができます。

♦まとめ



✔ 在宅介護でも月7万〜10万円、総額500万円ほどかかる
✔ 施設介護は種類によって費用が異なり、1,000万円以上かかるケースも
✔ 特養は安いが、要介護3以上&待機者が多いという課題あり
✔ 老後の介護費用に備えるために、貯蓄・公的制度・資産運用を活用することが大切

老後のお金について考えると、「漠然と不安…」という人も多いと思います。
でも、情報を知り、早めに準備することで、安心して老後を迎えられるようになります。

「今のうちにできること」から始めてみませんか?


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