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空きスペースを作って、新しいもの取り込む。
蒸し暑さも抑えられ、夜は”冷え”が向いてきた今日このごろ。引っ越しして3年となるこのアパート。築年数も多いからか、締め切る窓の”スキマ”をすーっと冷や風がとおり、早冬の寒さを体感させる。甘くみると風邪を引いて痛い目をみる。「足の芯も冷える空気感を、家の中で味わうのも今年までさ」と言いながら、早2年。現状維持バイアスにかかる自分を奮い立たせ、ブログはそれじゃあいかんと、机へ向かう。
今日は「スキマ」についてお伝えしたい。これから言う「スキマ」は色々だ。スキマ時間、心のスキマ、人間関係も含めてだ。私が以前読んだ本の中には、
スキマとは、心や時間、空間における「空きスペース」のこと。悩みだらけの心やへとへとに疲れた体、予定が詰め込まれた毎日では、いっぱいいっぱいで余裕がなく、新しいものが入っていくスキマがありません。心や時間に「空きスペース」をつくることで創造する力を生み出す。これがまさに「スキマの法則」です。
以上の文面で、自分自身の意識空間が「スキマ」と言語化されたのだと理解した。これは私にとっては嬉しい誤算だった。「スキマ=10分程度の仕事の合間時間」だとずっと思っていた新入社員時代。営業部の売上目標に追われ、昼食時間も削りクライアントと調整。スキマを埋め尽くす電話の嵐。それでも「スキマこそ空いていけない」と自負していた私は、これが最善策だと盲信し、行動し、やがて疲弊していった。
近年、職場を変えてからというもの、少しの間休暇が取れたので、読書に精を出す。そこで目の前に現れた本『スキマの法則』。この瞬間まさにスキマができた経験から得た新しい知識に胸が高鳴った。
読書を通して得られた知識も数多い。けれど、書かれた知識とリンクした体験があった時期が近ければ近いほど、心に響き、人を動かすパワーとなる。まさに創造する力を生み出してくれた。
電車や通勤、仕事帰りにはやるべきことに勤しむことも多々あるが、ときに立ち止まり、”スキマ”を埋めるより生み出してみる。なかなか難しいし、私も今でもできているか定かではない。しかし、意識空間にスキマ。常にイメージすることは情報の多様化した社会においては最善の策である。
私もこうしてカタカタとスキマを楽しく埋める。そろそろ書き納めにしないと、夕飯も”冷や風”ですっかりヒエヒエだ。