メンター体験記
はじめに
こんにちは、くふうAIスタジオでトクバイを担当した後、現在、住まい領域でクラスマッチ のバックエンド開発を行っているsKanekoと申します。
みなさんは、漫画家の藤田和日郎さんをご存知でしょうか?「うしおととら」や「からくりサーカス」の作者と言った方が分かりやすいかもしれません。ご存知の方、こちらの本は知っていますか?
「読者ハ読ムナ」
今回は新入社員のメンターをさせてもらったので、その振り返りと得られた教訓など書いてみたいと思っているのですが、上記の書籍は新人アシスタントが連載を勝ち取るまでを藤田和日郎さんと編集者さんの新人アシスタントへの対話形式で書かれており、メンター側にもそれを受ける側にも「あるある」と思うことが多かったので、是非読んでみてらもえると良いかと思います。
それでは本題に移りますー
背景と方針
メンターになったきっかけは、上司より「兄貴にならないか?」と声をかけられたのがきっかけで、普通に依頼されてなりましたw
ただ、やる以上はお互いにとって良いものになった方が良いので、新入社員が自分で考えて動けるようになるために以下を方針として設定しました。
仕様把握が出来るようになる
ステークホルダーのやりたいことを正確に理解する
将来の拡張についても考察できる
妥当性を持って設計が出来る
技術仕様を作成し、他のメンバーに適切にレビューを受けることができる
仕様を満足し、かつ、可用性や可読性を加味した設計ができる
必要な知識を獲得して、継続して学習が出来る
仕様把握と設計については私も苦労したポイントだったので、メンターとしては仕様把握については、必要に応じて、ドメイン知識のインプットと仕様理解のための整理、設計については参考になるコードの紹介や一緒に考えることをサポートとして設定しました。
知識の獲得については、仕様把握と設計をする上で必要な知識を補うために設定しました。
実施内容
1と2については、
OJT
初期は新しく参画した人用に比較的簡単なissueがあるので、それの対応から初め、だんだんと各プロジェクトに参加主体性を持って取り組める課題
課題発見から調査、企画、設計、実装までを通してやってみる
3については
輪読会
課題図書を設定して知識を獲得する
で実施計画を建てました。
いざ実施
方針については、受け入れ時に説明して、こういう方針でやっていくよーってことを話してから、進めました。やはり理由も分からず、アレコレ言われるのとでは腹落ち具合が違ってくると思ったためです。
- OJT
毎日、夕会を設定して1週間分のスケジュールと現在の進捗状況、相談事などを行っていました。
スケジュールについては見積もりと実績を書いてもらい、差分で出た際にはなぜ?と問いかけ、遅れた場合には次に活かすためのフィードバック、早まった場合には明らかに見積もりが過大だった場合は別ですが、早く出来た理由を聞いてホメるフィードバックをしました。
また、技術仕様を書いたり、実装を始めてみると不明点が出てきます。その際に誰に、どのように質問すればよいかやどう調査すればとよいかについては意識してフィードバックをしました。
ドメイン知識の不足等の理由で、分からないことをうまく言語化出来ない場合もあるので、何が分かっていて、何が分からないのかの整理とどこから調べると良いか、必要に応じてドメイン知識のインプットを行いました。
- 主体性を持って取り組める課題
課題の設定からでしたが、予め進め方や調査が必要そうなタスクを提示して、さらに本人でもやりたいことはないか課題を探してもらい、その中から比較して決めました。
次に決めた課題がどうやったら解決出来るのか調査、調査内容からやること、スケジュール、費用などをまとめて上長に報告、実施する流れで行いました。
- 輪読会
輪読会と言っても私と新入社員の二人だけなんですが、感想や気付いたことなど紹介し合う形式ではなく、1週間交代で、1章ずつ読み、資料を作成してお互いに説明し合うという形式を取りました。
狙いとしては、読むだけだと読んで終わってしまうような気がして、自分の中で咀嚼して資料にまとめる作業を行うことで定着も良いのではと思ったからです。さらに、それを人に説明するのでもっとこうなっていた方が分かりやすい参考になる記事やコードなどを載せるなど説明の仕方の練習にもなるかと思いました。
例えば、私はコードベースを知っているので参考になるコードは弊社のコードから抜粋して載せたりしていました。
実際に読んだ本は以下で、参考に載せておきます
やってみて
OJTはフィードバックをするのに自分のタスクだけではなく、フィードバックするために他のタスクの理解が必要だったので単純に大変だったなとw
ただ、スケジュールの予実管理についてはそこから、結果から改善へのサイクルが回せたのでよかった点でした。
主体性を持って取り組める課題は、この課題を通して資料作成、説明の仕方やスケジュールの組み方など仕事の進め方をある程度、網羅できた点がよかったと思っています。
ただ、課題の設定が難しく、適切な大きさの課題がないときには問題を切り出すなどする必要があるなと感じました。
輪読会は、最初は箇条書きのみで補足資料等もなかった資料が本だけで理解出来なかったり、分かりにくかったところを調べて補足したり、分かりやすいようにコードを載せたりと変化が見られて良い方法だったのではないかなと思います。
また、交代制で私も説明役をしましたが、読んだ本でしたが改めて人に説明するためにまとめなおしてみると当時は気づかなかった点や弊社のコードベースと見比べてみるともっとこうなっていた方が良いなどの気づきがありメンター側にも良い点がありました。
今後、メンターをやるときには
今回、初めてメンターをやってみて、ある程度、狙い通りになったのですが基本的には1対1の対応ですぐに私が対応出来なかったりしたときがありました。
そのため、チームが参加するmeet等を作成して、そこでいつでも質問や相談が出来るような体制をつくってやってみるのも1つの手段かなと思ってます。
くふうAIスタジオでは、採用活動を行っています。
当社は「AX で 暮らしに ひらめきを」をビジョンに、2023年7月に設立されました。 (AX=AI eXperience(UI/UX における AI/AX)とAI Transformation(DX におけるAX)の意味を持つ当社が唱えた造語) くふうカンパニーグループのサービスの企画開発運用を主な事業とし、非エンジニアさえも当たり前にAIを使いこなせるよう、積極的なAI利活用を推進しています。 (サービスの一例:累計DL数1,000万以上の家計簿アプリ「Zaim」、月間利用者数1,600万人のチラシアプリ「トクバイ」等) AXを活用した未来を一緒に作っていく仲間を募集中です。 ご興味がございましたら、以下からカジュアル面談のお申込みやご応募等お気軽にお問合せください。 https://open.talentio.com/r/1/c/kufu-ai-studio/homes/3849
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