100.明るい未来に生きる子供たちへのエール(サステナブルキャピタリズム)
おはようございます。いつもこの記事をお読みいただきありがとうございます。
今日は、最近の大きな関心事であり、実感していることを書きます。
『循 環』
特にそれを感じたのはMAGO GALLERY EVENT(@倉敷ロイヤルアートホテル 5/18)です。
その主役は
“サステナブルアーティスト”長坂真護(マゴ)さん
彼が舞台とするのは
“世界最大級の電子機器の墓場”といわれる
南アフリカ大陸、ガーナの都市アグボグブロシー。
そこは、生活する人々はプラスチック焼却で発生する黒い煙(毒ガス)を吸い、若くして命を落とす危険にさらされているスラム地域。
そんな劣悪な環境に集まる電子機器廃棄物を素材として絵画を制作している。
彼曰く、「自分の画家としての実力を遥かに超える値段で世界中のコレクターが支持してくれている」という。
高卒後、売れない画家として生活していたある日、
自身の手掛けた百貨店の大型装飾がそのイベント終了後に廃棄され粗大ゴミとなる現場に目を疑った。
数年後、パリ同時多発テロの際、現地の転売ヤーが不足していたため、稼ぐために現地へ向かった。
そこで見た遺族の落胆する姿や多くの飾花の光景を見たとき「俺は何をしているんだ」と自分という存在を問う日があった。
そして2017年、”世界で起きている悲劇”を自身で調べ、小さな一歩を踏み出した。たどり着いた先が
ここ、アグボグブロシー。
経済発展の裏側に潜んでいた「劣悪な環境下での過酷な労働」「教育を受けれない子供達」「飢餓」「大量の電子廃棄物」を目にした。
そして、そこに覆う
強烈な”負のエネルギー”を正面から受け止め、
”アートという技術と行動力”を掛け合わせて
大きなプラスのエネルギーへと転換させている。
・ギャラリーや学校の建築(雇用創出・教育提供)
・リサイクル工場の建設(大気汚染軽減)
・農園の開発(食料調達、飢餓対策)
また、繊維ゴミによるダイヤモンド製作やEV車
の製作などにも着手。
2030年までにスラム街の全世帯から10,000人(現在53名)を雇用すること、公害ゼロのまちづくりを実現すると公言されている。
マゴさんの活動はまさに
想いや熱意が循環して新しい価値を産み続ける
サステナブルキャピタリズム(新しい資本主義)だ
そして、このイベントのもう一人の立役者
倉敷ロイヤルアートホテル(親会社 ストライダーズ)社長の早川さん。
このイベントはホテルの小会議室で全員がアリーナ席のようなとても贅沢な環境で開催された。
なぜ、ここが元々、ギャラリーになっていたか?
2018年、グループ会社を承継して定めたコーポレートスローガンは「Stride With Challengers(挑戦者達と共に闊歩する)」。
時を待たずして2020年のコロナ禍、ホテル経営は厳しく、世の中の価値観が大きく転換するタイミングで、マゴさんと出会われた。
そして、その活動に共感して、この縁をMAGOGALLERYという場づくりへ繋げられた。
この場所がどれだけ多くの人の心を動かしただろう
この間にマゴさんの活動は大きくスケールアップし、また、ホテルもコロナ禍を抜け、次のステージへ向かう段階。
5月末を以ってGALLERYは閉幕する間際、私もその循環に入れてもらうことができた。そのことが本当に嬉しい。
(これは妄想ですが)きっと、早川さんがこのイベントに私をお声がけ頂いたのは、ある人(Aさん)を紹介させていただいたことで”アート”という接点を持てたから。
そのきっかけは、Aさんが持ち前の行動力で、遠く海外から我々のサポートを求めに来てくれたこと。
その間には、絶妙なアンテナの感度で、Aさんの情報を私に提供してくれたFさんがいたり、
献身的にAさんの作品情報を言語化してくれたYさんがいたりする。
このMAGO GALLERY EVENTとの出会い自体が
数々の想いと熱意の循環でつながっていると実感している。
私も自分の想い・熱量をできるだけ働かせて、循環輪を広げていきたいと強く感じた日になりました。
まずはここ、倉敷を、微力ながらエネルギーの集う場所にしていきたいと思います。
(マゴさんが語ったこと)
世界の不平等を目の当たりにして「日本人でよかった」で終わるか「変えていくために声を出して動くのか」。自分がじーさんになったとき後悔したくない。
ジャーナリストは「アフリカ支援に入り口は100個以上あるが出口は無い」とみんな言った。だからどうした?
みんな楽をしたいから手を抜く。僕は楽をしたいから目の前のことを精一杯努力する。それが一番近道だと知っている。
「バタフライエフェクト」を信じている
1人の人間の中には何人もの人格がある。何よりもこの場所を豊かにしたい(禁欲する)自分、支援者に大きな恩返しをしたい自分、金儲けをしたい自分、楽をしたい自分。
お金を稼ぎ、環境と人権をよくする。
アートはその地域が生まれ変わるきっかけに絶対に必要なもの
最後までお読みいただきありがとうございました。
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