誰の前でも取り乱せないのは、誰も信じてないからだろうか
最近、X(Twitter)で「情緒が安定してる女がいい」「情緒が安定してる女は、そこまであんたを信頼してない」論争をよくお見かけする。
とても良く分かるよ。
普段はニコニコな子が、しっかりしてる子が、自分の前でだけ取り乱してくれるって、本当に信頼されてるって思えて嬉しいよね。わたしも嬉しい。
嬉しいんだけどさ、取り乱せない人もいるんだよ。
信頼してないから取り乱せないんじゃなくて。
ただ迷惑をかけたくなくて、かっこ悪い自分なんて価値がないって思っていて、自分がボロボロだったらあなたの支えになることができなくなるから怖くて、だったら取り乱した姿なんて見せずに笑っていたいって思うんだよ。しかもそれができちゃうなら、やらない手はないじゃない?
「自分は所詮、他人にとっての利用価値」
そう思ってるから、取り乱した自分に価値を全く感じない。迷惑なだけ。
幸運なことに、わたしはメンタルが強いし、感情を押し殺すのがとても得意。強く生きれる選択肢があるんだったら強く生きるしかない。
こういうところが直訳すると「誰も信じてない」になるのだろうか。
「あなたは、他人にとっての利用価値なんかじゃない」
そう言ってくれる人を無意識に待ってるのかもしれない。取り乱したわたしを受け止めてくれる人を。
でも、世の中バランスなんだから、弱く生きるしかない人のために、強く生きれる人は強いふりをし続けるしかないんじゃないかと思うよ。世の中全員が泣いて引きこもって仕事に行かなかったら、社会回らないし。
とにかく、取り乱せないのはあなたを信頼してないからじゃない。
取り乱した自分を認めてくれる世界線が、見つからないだけ。
あなたが取り乱したら、わたしがすぐに支えられるように、遠慮させないように、強くいたいって思うだけ。それくらいしかできないから。