ダブルワークをやめるとき
製造業と接客業のダブルワークをやめた。もともとサブで始めた、接客の方をやめることにした。
それにはいくつか理由がある。
①メインの製造業の方の業務量が増えて、ダブルワークする余裕がなくなってきた(時間的、精神的、体力的に)
②立ち仕事が原因の、慢性的な足の痛み
③仕事内容に楽しさを感じなくなってきた
④給料が安い
①
今年の秋が本当に忙しく、2ヵ所を交互に出ると6連勤、7連勤になってしまうことがままあり、疲弊してしまった。
接客の方に出ているときに、製造業の後輩から「○○について知りませんか~?💦」みたいなメッセージが入ることがあり、脳みそを切り換えることにストレスを感じていた。無視することもできないので、集中できないことにイライラ……。そんなとき、製造業の方に集中したいと思った。
②
朝起きてベッドから立ち上がると足の裏がとても痛く、なんでだろうと検索してみると、足底筋膜炎というものに症状が当てはまっていた。整形外科を受診したところ、扁平足がひどいと言われ、型を取って中敷きを作ってみたが、症状がよくなることはなく。
今年の秋には膝の痛みも出てきて、日常生活にも支障をきたすようになってきてしまった。
なにせ、朝8時から夕方5時まで、座れるのはトイレだけ。休憩時間なんて立ったままレジの陰でおにぎりをかじって終わり。交代要員なんていなかった。
③
朝がすごく忙しく、ほとんど1人で開店準備と仕込み(簡単な調理業務もあるので)。飲食店の中の小さな売店担当だったので、1人でやれる気楽さはあったが、全部1人でやらなければならないという業務量の多さに常に晒されていた。
去年までは、それでも楽しいと思えていたのだけれど、今年はもう楽しいと思えなくなってしまって、お客さんと話をするのは楽しかったけれど、それを動機には続けられなくなった。
毎日ほぼ同じことの繰り返しで、それぞれの業務をほぼ滞りなくスムーズにこなすことができるようになり、それが楽しくなくなってしまった。
これ以上ここにいても、自分自身の成長には繋がらないと思ったのだ。
④
時給がほぼ最低賃金。
最低賃金が上がったときに、最低賃金から最低賃金へと上がるだけ。
繁忙期には手当てがついたけど、それで頑張れるというほどでもなく……
最低賃金分の働きをすればいい、という雇用主側のメッセージと受け取っていたので、最低賃金分の働きしかする気が起きなかった。
ただでさえ忙しい業務時間内(なにせ休憩もないくらいだから)に、もっとこうしよう!などのクリエイティブ思考が生まれるはずもなく。
以上の4つが、私が接客業をやめようと思った主な要因なのだけれど、実はまだあって。
どうしても埋まらない、経営陣と従業員の溝があって、それに悩まされながら働いている仲間たちを見ているのがつらかった、というのもある。
仕事をやめるときには、いろいろな理由がある。でも、どんな前向きな理由をつけても、「そこで働き続けることを選択しなかった」というのが全てだ。労働者に選ばれる職場ではなかったということだ。
人材が豊富にいた時代はとうの昔に終わっているし、こんな田舎では尚更である。
何よりも貴重なのは人材だ、というのを経営態度で示してくれるのが、私が選んだ製造業の方だったということ。
それに尽きるのかもしれない。