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ドル円値動き考察21 ~植田モード発動中~

植田モード発動中。

7月以降、日銀は利上げするつもりでしょうか?
6月会合では現状維持としつつも、7月の利上げともとれる国債買い入れ減額を予告する会見。

会見終了後、ドル円は極短期的に158円を上抜けする展開も見られましたが、激しく乱高下。この時157.7のショートで、初動をミスしたせいで往復ビンタの大誤算。

持っていれば無事に勝っていましたが、値動き警戒からの損切りが重なりボコボコ。。。

円安はすすむのか、止まるのか、今一度チャートをよく観察しなければなりません。

・チャート分析

今年に入ってからの値動きをおおまかに区分すると、現在までに9つに分けられます。
これは年初からの、買いと売りの起点と終点を基準に、水平線を意識した
区分(➀~⑨)です。

ドル円 1時間足

圧倒的にドル高優位ですが、➁③⑤⑥⑦⑧、などは上げてから下げる、
いったんリセットされるような値動き展開であることがわかります。

つまり、実質的な上昇エネルギーは➀と④ということになります。
➀は140.79~144.83(差=4.04)、④は146.61~151.15円(差=4.54)

今年に入ってから未解消のドル買いが現在までに約 8.58円 残っています。
これは実需なのか投機なのかはっきりしません。

次に、よりミクロな視点で考えてみます。
為替介入前の 4/26 正午からの急上昇を起点に、そこから6/15 大引けまでの値動きを見てみると、12回+20回 = 32回 の売買動向が読み取れます。

前半をA~L、後半を1~20 とすると次のようなパスが描けます。

ドル円 1時間足


ドル円 30分足(パスの拡大)

( ↑ 4/26 12:00 ~ 5/28 22:00)
( ↑ 5/28 22:00 ~ 6/15 5:30)

ここでわかることは一つだけです。
必ずと言っていいほど、買いは売られて、売りは買い戻されています。
つまり、毎回 SQ(中立)しています。

4/10(⑤)~6/15(⑨)に至っては、安値151.68~高値160.23円の間を持ち合って、上へも下へも舵をきれないでいます。

ドル円 日足(4/10~6/15)

この値幅をよくよくみると、約 8.55円 であることにお気づきでしょうか。

今、為替相場は日銀の利上げ動向に注目していると思います。
植田総裁が、年内利上げを見送るのか、それとも地ならしをして予告通り
国債減額からの利上げをするのか見極めが必要です。

ここがはっきりせず、お茶をにごすため、思い切った買いも売りも出来ずに
足止めをくらった展開です。


ですが、次のことは確実視しています。

・結論

今後も現状維持、日銀の利上げがなく(もしくは影響なく)ドル買い優勢であれば 8.5円は円安へ。現行レート 157.4円基点なら、上値は165円 上振れ。

情勢変動あり、かつ利上げ実施なら、円安足踏み展開。7月の円転で、
4月からの上昇分を食って円高へ。150円 われも。


6/15現在、ドル円は上昇の途中です。
33回目の買い相場は ⑨ の前半にあたるような位置にあり、
近々155円 付近を目指すような戻り売りがでるかも知れません。

(2024 6/16 23:00時点)

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