ドル円値動き考察20 ~165円が天井です~
国策円安で ドル円 158円を突破へ。
前回の投稿で、ドル円の天井は156円を想定していたわけですが、
現状維持の日銀会合を経て、悲しいかな 誰もが期待?した為替介入もなく、ドル円は155円から158円へ、ほんの数時間で軽々と到達してしまいました。
これだけ過度に動くなら為替介入もあるだろうといった甘い考えは、どうやら捨てたほうがよさそうです。
あらためてチャートを見返してみると、意外とこれが正解なのではないか?
実は2023年の日銀会合(4月28日)でも ドル円は 3円ほど変動していました。つまり、あまりに為替介入に目が行き過ぎていて、前例を見過ごしてしまったわけです。
とりわけ昨今の値動きは、過去の値動きのコピペ相場が続いていますので、
同じ時期、同じ値幅などの参考データは豊富に存在するため、
金融政策の大転換が起きていない現在であれば、将来の値動き想定もたてやすいと言えます。
7月は円転
おそらく今年もまた、7月から円高相場が来るのだろうと思います。
激しい値動きに慣れると、ずっとこのまま円安一辺倒な心理状態に陥りがちです。
客観的にチャートを見直すために、昨年3月~7月までの上昇トレンドを、
今年の同じ期間に当てはめてみます。
面白いことに、過度な円安と思っていた値動きが、トレンドに沿った通過点
であることがわかります。
さらに言えば、今年の3月からの上昇トレンド終点が、6月の日銀会合を目指して、円を売って来ているかのようにも読み取れます。
もしかして日銀ありき?
どこの誰かはわかりませんが、今年の円安と日銀の政策変更は米国以上に
重要視されている?
当たり前と言えばそれまでですが、トレンドの節目となるのは
アメリカ次第ではなく日銀次第、なのかも知れません。
日銀会合日程を踏まえて、今後の値動きを想定してみます。
昨年の1月~12月の高安を囲い、それをそっくりそのまま、今年のチャート
に当てはめます。ふむふむ、すると年末の高値は 165.6円 か。
種を明かすと、天井165円というのはこの値動きから導いたレートです。
実はそれだけではなく、チャートでは非表示にしていますが、
現在高値 158.2円を基準としたフィボナッチからも165.6円が示されます。
偶然か手違いか、日銀会合日程やインジケータなど、複数の指標と数値が
あまりにピッタリ一致しているところはとても怪しく注目してしまいます。
このまま円が紙くずになる~!?ととても心配なところですが、
このまま投機的な円売りを放置し続ける、というのもさすがに無理なのではないでしょうか。
はじめに為替介入に期待するのはやめようと書きましたが、いよいよ
過度な円安、偏った報道、大衆心理が円安ドル高、フルレバロングに傾いたときが最も警戒しなければならないとき、かも知れません。
(2024 4/28 2:45時点)
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