【四季】みじかい秋が終わる気配。
ウバといいます。
訪ねていただきありがとうございます
日本には四季があります。春夏秋冬ってやつですね。それがとても美しいものだと言われてますし、実際に美しいのです。
春になれば桜か咲いて、夏にはキラキラ輝く海。秋には紅葉が散って、冬には真っ白な雪景色。そのどれもが綺麗です。
そんな美しい四季。それが二季になるのでは?なんてことが言われてたりします。夏が早く来て春が短くなる。夏が長くなって秋が短くなる。らしい。
確かに。今年の秋も、遅く来たくせに早く終わりそうだ。既に冬が近くにいる気配がする。それはみじかい秋が終わる気配と同じ。
ああ、日本の美しい四季がなくなるのか。なんか少しセンチメンタル……グスン。
と、いうのは大袈裟である。むしろ嘘である。少なくとも私にとっては大嘘である。
春は花粉に文句をたれて、夏は暑いとイライラする。秋は何を着たらいいんだと嘆いて、冬は寒いと駄々こねる。
気づけば年中無休で季節に文句言ってます。四季折々の一部だけを切り取って「美しい」なんて言って、その他諸々に不満を持っている。
なんて男だ。
都合のいい時だけ「キレイだよ」なんて言いながら、都合が悪いと怒る。そんな、女性に寄生するダメ男みたいではないか。なんて考えて笑えてくる。
一長一短じゃないけど、四季にはそれぞれ良いところも悪いところもあるわけで。
そんな良し悪しをまるっと含めて季節なんですよねえ。
花粉は嫌だけど桜は綺麗だし。嫌になるほど暑いけど、その中で飲むビールは最高だ。何を着ていいか迷いながらも、味覚は十二分に満たされるし、寒さのおかげであの子の手を握れるわけでありまして。
季節の良し悪しは表裏一体ってなわけです。
それって人間も同じだなあ。なんて思ったりしました。ああ、同じだおなじ。
世の中に完璧超人なんていない。少なくとも、私はまだ出会っていない。どんな人にだって駄目な所のひとつやふたつある。
その全てをひっくるめて、その人なんですよね。
私だって見た目と中身は100点なのに、とにかく足が臭い(−400点)。足が臭いがなければ完璧超人なんですけどね。
まあ、正直に話すと、見た目も酷いし(−200点)、性格だって穏やかじゃない(−200点)。その全てをひっくるめて私なんだよなあ(−800点)、なんて思ったりするのです。
そういえば今年はサンマを食べてない。なのに秋は過ぎていく。半袖と長袖、どっち着たらいいんだと文句しか言ってない。
魅力のある部分を堪能せず、嫌な部分だけを飲み込んだような気持ちです。この、みじかい秋に私は不満しか口にしてない。
人に対して、そうはなってないだろうか?その人の良い部分を知ろうとせず、簡単に目に付く嫌な部分だけを見て嫌いになってないだろうか?と、自分に問うてみる。
嘘、問うてない。
代わりに嫁さんに問うてみた。「嫁ちゃん、おいの良いところってドコ?」と。
「ごめん!3日ちょうだい。なんとか見つけるから!」と、食い気味に嫁さん。
ここが嫁さんのいいところである。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
サンマもだけど、栗ご飯もまだ食べてない。
それでは、佐世保の隅っこからウバでした。