ソフトバンクグループにみる日本企業の開示内容の無意味さ

おはようございます、とるねこです。
さて、日本の状況は絶望的であり、日本株を保有している方は不安でたまらないかとおもいます。

そんな、投資家のみなさんの唯一の拠り所と言ってもいい、決算短信、実は会計監査人はこの資料、まったくレビューしなくても合法なのです。会計監査人は一切責任はありません。
会計監査人が責任を有するのは、半期報告書、有価証券報告書の経理の状況以降の記載内容だけです。それ以外に、もし会計士がチェック作業していれば、頼まれてもいない法人メンツのための無償ボランティアサービス、もしくは、会社が契約にいれているかです。

そのため、株価変動の際たる要因である、短信の業績予想は、会社の願望、でっちあげがいくらでもでき、予想と実績が外れても何の責任もありません。会社の信頼性がなくなるくらいです。

その上で、今ある無駄な開示を書いていきたいと思います。

1.全く意味のない、bsの細かい分類
売掛金、未収入金、未収消費税、完成品、仕掛品、原材料、建物、建物附属設備、未払金、未払費用、えーと、その他いろいろあるんですが、
はっきりいって、この区分、何の意味があるんですか???投資判断において、お、未収入金増えた!株買う!とかになるんですか???w
全く無価値、無意味な開示です。

2.販売費及び管理費は一括計上
はい、全く意味がわかりません。
なににかかっていて、一過性なのか、定常なのかもすべてわかりません。会社のirに聞いたら、
非開示項目ですの一点張り。だれが、そんな株を買うのでしょうか?

3.連結財務諸表の誤解
はい、こちらは他の記事にかいてますので、そちらを参照してください。
必要なのは、5パー以上の出資先となんらかの保証債務がある先を関連当事者とし、収益、費用、債権債務を関連当事者向けか、非関連当事者向けか、総額開示すればいいだけなのです。
そして、受取配当金の受領可能性、保証債務の保証債務引当金計上の判断について、監査を注力するべきなのです。決して、連結間の債権債務や収益費用のシステムで計算されることの手動チェックではないのです。(意気揚々とこのまったく無駄な業務をやらされました。会計士を辞める一因です。)
会計士の業務は不正検査士ではないのです。
履き違えてる会計士がいかに多いか、自分たちの責任回避にいかに注力してるか、これが会計士の実情です。基本、会計士は自分たちが儲かりさえすればいいので。なお、連結財務諸表を法制化、ifrs導入、jsox導入したのは、会計業界が儲かるためです。まぁ、jsoxくらいはまだわかりますが、大会社はすでにプロセスなんか明文化してましたし、そのプロセスがルール通り規定、運用されているかのチェックですからね。jsox監査は。期待しすぎは禁物です。

4.投資家にとってなんの価値もない情報つめあわせの巻物のような有価証券報告書

ソフトバンクグループの有価証券報告書327ページ!という、辞書ですか?レベルの情報量、、
それでは、その中身の主なものは、、
従業員の状況 3ページ 内容 従業員数、男性育休取得率、男女賃金格差、女性役員登用、、はい、くっそ、何の価値もない開示でしたwwwどうでもいいわ、人件費総額レンジに何人いるかと、年齢レンジに何人いるか以外何の価値もない。エゴ開示。

サステナビリティに対する考え方 7ページ
全く無価値、一文でおわりでいいやろ。
各種規制を遵守し、サステナビリティのさらなる推進に向けて活動します。
はい、10秒で記載おわりました。ww

コーポレートガバナンスの状況等 21p
大作ですね。wほんとおつかれさまですww

弊社は各種委員会制度を採用し、十分な牽制機能を有した組織体制を備えていると判断しております。

20秒で記載終わりました。お疲れ様でしたww

連結財務諸表 171p
はい、見間違いかとおもいましたが、残念、見間違いではなかったようです。
なにがかいてあるのでしょうか?

収益認識基準や会計基準説明
グループ会社が多すぎるので、収益認識も全部記載しなければなりません。
連結財務諸表の弊害以外のなにものでもありません。
金融商品時価開示関連情報
絶句しました。くっそどうでもいい。そもそも決算日の金融商品時価を開示日にそんなに詳細に知って何の意味があるのか、本当におしえてほしい。金融商品の時価はまったくいみないものもあるし、市況にもろに影響くらうものもある、それだけの開示でいいのだ。
ストックオプション情報
どうでもいいわwww株数と行使価格と付帯行使条件以外興味ないwww
関連当事者取引
やっぱりどうでもいい開示。何の意味あんねん。

以上、投資に全く影響ないような資料をひたすら開示する日本の会計制度には本当に頭が下がります。sdgsをかたるなら、無駄な開示をやめることからでは?

では逆に、投資家が気にすべき情報の開示を見ていきましょう。

研究開発活動
わずか、4行で、研究開発活動総額4000億とarm事業の研究開発費3000億、その内容がさらっとでした。
てか、arm事業以外の研究開発費は、グループ総額で1000億ないとか、、ソフトバンクは600億くらいなので、、あまり研究開発してないですね。。トヨタの研究開発費は、1.3兆円だそうです。amazonは10兆超え、googleは5兆超、日本の未来は暗そうです、、

配当金 1p
配当政策を決議しましたww開示はこれだけです。まるで終わってます。株式の状況やストックオプションはあんなにどうでもいいくらいかいてるのに、、

主要な売上先、仕入先
開示はありませんでしたww誰に売って、どこから仕入れてるのかさっぱりわかりませんでした。サプライチェーン?不明ですww

附属明細表
なんか投資判断に資するもの書いててくれ、、!
淡い期待はつゆと消えました。
固定資産の内容、貸倒引当金率、おわり。
終わってる、、、

いかがでしたでしょうか?300p超の謎の辞書をよんで、ソフトバンクグループ、少しでも買う気になったでしょうか???

、、、誰もいないですよね、くすん。
つまり、何の意味も価値もない作業を国が言ってくるからという理由で、この開示ごときに、毎年監査報酬もふくめれば、何十億という無駄すぎるコストがかかっているのです。
根拠情報検討コンサル等もふくめれば、100億超えてるかもしれません。これが毎年株主は本来得られるはずの利益から流失してるのです。
わかりますでしょうか?この無駄さが。
なら、金融庁の及びがつかない証券取引所か、非上場にして開示コストをなくせばいいのです。

東証への上場は百害あって一理なしなのです。
上場のメリットは、既存株主が好きな時に売れるからだけが主なメリットです。株主にとっては、他にメリットはきほんありませんから。

終わり



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