日本のバイオベンチャー株は高すぎる

みなさん、こんばんは。
さて、今回のお話は、日本のバイオベンチャーについて考えてみたいとおもいます。

日本政府が補助金をばら撒いて、時価総額1000億以上のバイオベンチャーを生み出す、とアホなことを抜かしています。

考えてみてください。仮にあなたが優秀な医学部生ないし、薬学部生として、研究開発でいきていきたいと考えたときに、潤沢な環境のある大手製薬会社をえらびますか?それとも政府の補助金頼みの明日もしれないベンチャーにとびこみますか?後者はわずかなストックオプションが加算される程度です。

、、、当然ですが、大多数の方は大手製薬にいくでしょう。
そして、厚生労働省は大手製薬の味方なので、大手製薬の既得権益を脅かすような薬品開発を認めません。基本的に新薬は否定されるのが前提です。

その上で、新薬開発したとしましょう。
なぜ、そのベンチャーが開発してるのか?それは、大手製薬が開発したところで、患者数がすくなすぎて、利益にならないと判断してるからに他なりません。ベンチャーは大手が利益にならない領域を、新薬に求められる多額の研究開発コストを課されつつ、承認されたところでたいして稼げないわけです。

確かにips細胞を用いた新薬は患者にとっては画期的だったりします。ですが、再生医療の最大の問題は、薬の品質が安定しないことなので、薬とみなせるのかどうか、判断に苦しみます。そして、患者の自己回復能力にも差があるので、本当に薬に価値があるのかわかりません。それゆえに、再生医療の薬品は中程度や慢性疾患などはことごとく優位差をみせることなく失敗、軽度の初期症状にしか効くかもしれないし、効かないかもしれない、程度の効果しかないのが現状です。

さらに、別の問題として、一度治れば、その薬は必要とされず、患者が次から次へと増えるような病気や障害ではないということです。
仮に承認されれば、初年度は売れるでしょう、二年目も処方されるかもしれません。ですが、そこがピークです。確かに世界には患者がいるかもしれません。ですが、そんな高い薬剤を買える人などそうそういないのです。
日本くらいが極めて特殊な医療制度なのです。
貧乏人でも高額治療がうけれる国など、まずありません。

そして、そんな医療制度など維持できるわけもなく、日本の医療財政は破綻寸前、いや実質破綻してます。薬価を引き下げざるをえず、一般の人が必要な通常の薬品すらつくれないほどですから。

そんな中で、患者数がそんな多くもない、効くかどうかもわからないようなベンチャーが作る薬がどうして保険点数高くつくと考えられるのでしょうか??

はっきりいってお花畑極まれりだとおもいます。確かに一過性で株価はあがるでしょう。
その時にすかさず売り抜けることがバイオ株の醍醐味でしょうね。バイオ株はパチンコの一発台なんです。時価総額30億程度の株を僅かに買ってギャンブル感覚でもつ程度くらいしか価値はないとおもいますね。

終わり

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