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RTCA DO-160 – Section 20.0 – Radio Frequency Susceptibility (Radiated and Conducted). 後編
1.背景
型式証明における航空機レベルのHIRFの証明において、Certification level-BやCに区分される電気電子機器に要求されるHIRF耐性の要求値は、DO160 sec.20で規定される証明カテゴリであるCat.RRとCat.TTに一致することは過去記事で説明済してきたところです。このことは、航空機レベルの証明=機器レベルの証明であることを示しています。もちろん艤装要求の違い
RTCA DO-160 – Section 20.0 – Radio Frequency Susceptibility (Radiated and Conducted) 前編
1.背景
今回の記事は、機器レベルの認証基準の一つであるsection 20についての概要紹介です。これまでの記事で、航空機レベルと機器レベルの話はしてきましたので、今回の記事の中心は少しだけ、機器レベルにフォーカスします。
2.航空機レベルと機器レベルの明確化
過去記事において、これまで、機器レベル、航空機レベルという言葉を使ってきましたが、明確化のために、要求規則を示します。
<航空機
機器認証試験の要求が航空機認証試験の要求を満たせない理由
1.背景これまで投稿してきたいくつかの記事の中で、機器の認証を終えていても必ずしも機体へのインストールは認められないことを紹介させて頂きました。過去記事では、機体へのインストールには追加の証明が必要となる明確な理由を十分に記載していませんでした。今回は 、このことについてフォーカスしたいと思います。
機器レベルの認証が機体レベルの認証を必ずしも満足しないことの最も簡単な理由は、米国のアドバイザリ
型式証明と製造認定、その他
1.背景航空機の設計製造は、欧米がリードし、新規に参入するには非常に高いハードルである型式絵証明を取得しなければなりません。この型式証明の要件は、世界的にほぼ共通でですが、米国、欧州、カナダ、ブラジルが実質的には定め、それらの国のIEMによる寡占状態となっています。
WEBなどはでは、この欧米の型式証明の要件が曖昧で、証明には独自のknowhowが必要と説明されていることもありますが、多くの要求
HIRF(高強度放射電磁界)とAC20-158Bのopen comment
1.背景過去記事の「型式証明とHIRF(高強度放射電磁界)」を記載したところで、これからもう少し具体的な適合性証明の内容について記載しようと思っていたところですが、2022年6月9日を期限としてFAAは、HIRFに関する解釈アドバイザリー、AC20-158をRevision-AからRevision-Bに改訂するためのオープンコメントを募集していることに気づきました。
今回の記事では、確定している