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これがホームというものか【はじめてレッズをみた日】#5
1997年5月28日(水) 浦和レッズ 対 柏レイソル 駒場スタジアム
初めて見る浦和レッズの試合だ。浦和駅周辺はレプリカユニフォームを着たサポーターが続々とやってきて赤く染まっていた。
そうだ!これがホームというやつだ!
地元のチームを応援する。阪神タイガースではその望みは叶えられなかった。だからこそ、もうそれだけで感慨深かった。
浦和駅からバスに乗って駒場スタジアムに向かった。試合開始1時間前には到着したが、駒場スタジアムの自由席は既に満員で赤く染まっていた。そして、手前見えるアウェイ自由席、通称『出島』は柏レイソルカラーの黄色に染まっていた。
どことなくピリついた空気が張り詰めていた。これがホーム アンド アウェーというやつか。
柵の隙間からピッチが見えた。収容人員は約2万人。いつもであれば、どこにでもある普通の陸上競技場だが、試合の日は特別な雰囲気が漂っていた。
スタジアムに入ると自由席の座席は全て埋まっていた。ゴール裏の立見席もギュウギュウに埋まっていた。1階席の最上段にある通路を歩いていくと、浦和側のバックスタンド寄りのコーナー付近で通路と立見席を仕切る柵のところに隙間を見つけて、そこで観戦することになった。
選手紹介が始まるとスタジアムは一気にヒートアップした。アナウンスに併せて声援を送るのがかっこいい。
スタジアムの応援スタイルで思ったことは指定席の人はあまり声を出さずに座ったまま試合をじっくりと観戦していることだった。テレビで見ていると、スタジアム全体で声援を送っているものだと思っていたからだ。
浦和レッズを応援する気持ちは同じなのだから、応援スタイルは人それぞれで構わないと思った。
それにしてもスタジアム全体で声援を送っていると思わせるゴール裏の迫力は想像以上に凄かった。
これまでのお話
#1 興味はなかった
#2 掲示板にすがる
#3 公衆電話で交渉
#4 待ち合わせは浦和駅
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