韓国語文法(3) ㄹ不規則
3回目はㄹ(リウル)不規則です。
原形が「-ㄹ다」となるやつで、語幹末がㄹパッチムで終止する用言です。原形が「-ㄹ다」であれば例外なく該当します。
よく「ただし、語幹末がㄹパッチムの場合は」と説明されますが、不規則変化の一種となります。
ㄹ不規則は、一見すると複雑ですが、実はものすごく簡単で、
ㄴ,ㅂ,ㅅ,ㄹで始まる助詞に接続する場合、語幹末のㄹが脱落し、パッチムが無い場合と同じ活用になる
(第二語基では、으の追加が起こらない):2B
です。
正則活用との変更ルールはこの2つだけ。
第1語基
ㄹ不規則は、基本的に語基と関係なく、単純にどんな子音で始まる助詞につながるかでㄹ脱落が起きる場合と、ㄹ脱落が起きない場合に分かれます。
本来、第1語基は、活用変化せずにそのまま助詞がつながるタイプの助詞(네요,겠어요,지만など)につながる活用変化形なので、活用変化しないのですが、ㄹ不規則に限って別の規則でㄹ脱落が起きるので、2つに分かれています。
第3語基
第3語基は、아または어が挟まれる関係で「ㄴ,ㅂ,ㅅ,ㄹで始まる助詞」に該当しません。なので、第3語基ではㄹ脱落は起きません。
通常通り、語幹末の母音が陽母音か否かだけで아または어を置きます。
ㅂ니다/습니다 と 한다体
ㅂ니다/습니다 と 한다体は逆に「ㄴ,ㅂ,ㅅ,ㄹで始まる助詞」に該当するので、必ずㄹ脱落が起きます。
ㄹ脱落によって語幹末からパッチムが無くなり、代わりにㅂやㄴがパッチムとして滑り込みます。
第2語基
第2語基でも連体形などの場合ではㄴ/은やㄹ/을などが「ㄴ,ㅂ,ㅅ,ㄹで始まる助詞」に該当するので、必ずㄹ脱落が起きます。
ㄹ脱落によって語幹末からパッチムが無くなるので、パッチムが付いていない場合と同様、ㄴやㄹがパッチムとして滑り込みます。
説明によっては「ㄴ,ㅂ,ㅅで始まる助詞」とする場合もあります。
連体形のㄹ/을~の場合、ㄹが脱落しても、最終的にㄹパッチムが滑り込んでしまって、形が変わらない=形式的には「ㄴ,ㅂ,ㅅで始まる助詞ではない方」と同じになるからです。
なお、画像内の説明でも「ㄴ,ㅂ,ㅅで始まる助詞」としていますが、ㄹで始まる助詞自体が、連体形未来と同じ形式で活用するタイプになるので、ㄹ/을~の場合として別枠で用意していて、ここの中でㄹを脱落させた上でㄹを足しているからです。
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