韓国語文法(2) 하다語幹
片っ端から順に活用変化の説明をしてもつまらないので、ひとまず代表的な不規則活用を見ていくことにしましょう。
2回目は하다語幹です。
原形が「○○하다」となるやつで、動詞と形容詞ひっくるめて하다用言とも言われます。
하다語幹と正則活用の違いは、
~요とつながるとき(第3語基の語尾の場合)に해(요)と変形する
否定形で、「○○하다」が「○○ 안 해요(アネヨ:しません)」「○○ 못 해요(モテヨ:できません)」と、해の直前に否定する字が来る
この2点だけです。
これ以外は、パッチムのない、語幹末が陽母音の場合と同じ活用をします。
不規則活用は、正則活用規則の中の一部だけ特殊な活用変化を行い、その一部を除き、正則活用と同じ活用変化をする、ということを押さえておきましょう。
このように考えることで、「この表現は、こうなります。ただし、○○하다の場合は~/ただし、語幹末がㄹパッチムの場合は~」などのただし書きノイズを排除して、シンプルに覚えることができます。
それとは別に、하다用言の場合、ㄹ不規則の場合と、別に分けて考えれば、整理がつくと思います。
但し書きは、語尾表現のルールではなく、不規則変化側のルールだからです。
하다の하のㅏは陽母音ではない
~요とつながるとき(第3語基の語尾の場合)に해(요)と変形する
これは原則通りなら~요となる場合には하の母音部分がㅏなので
하아요
となって、縮約されて
하요
となるはずなのですが、そうなっていません。
これは、昔、母音字がもっとたくさんあって、元々하다の하の母音部分のㅏがㅏではない別の母音字が割り当たっていたことに理由があります。
このため、~요とつながるとき(第3語基の語尾の場合)に아でも어でもない、여というのが足されて
하여요
となって、縮約されて
해요
となります。
今でも、하여요という表現は(おそらく誰もそう書きませんが)通じます。
縮約すると햬요になりそうな気もしますが、元々ㅏに見えてㅏではない字なので、ま、こういうことで。
こんな話、韓国語を手っ取り早く覚えたい人にはどうでもいい話なので、「漢(おとこ)は黙って、하다+요 ⇒ 해요」と形式的に覚えても何ら支障はありません。
活用一覧
○○하다の語尾活用は非常に汎用性が高いので、愛する(사랑하다)を初級~中級レベルで語尾活用させた、語基別の一覧(機械的生成の一覧)を載せておきます。
「愛する」の語尾変化なので、ドラマや歌詞でよく見る表現があると思います。
あと、手作りなので、バグってる活用もあるかもしれません。
そういえば、パンマル表現(사랑해)が入ってないな…。
ま、요を取るだけなので。
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