韓国語の歌を歌詞を見ながら歌う効能
さて。現段階で一通りハングルだけは覚えました。
現状、文法の「ぶ」の字もやってなければ、単語の「た」の字もやってません。
ということで、冒頭で対象者をレベリングしておくことにします。
ハングルを覚えただけ、文法も単語も空っぽ状態ではスラスラ話すなんて夢のまた夢。
こんな状態で何ができるか?
ハングルを覚えただけですぐ得られる推し活メリットが「韓国語の歌を正確に歌えること」です!
最初は「ㄷ←この記号、何て発音するんだっけ?」みたいな状態ですが、繰り返しハングルに触れることで、いずれ難なく言えるようになります。
本当に慣れでしかないので、繰り返し触れるしかないです。
韓国語の歌を教材にしたときのメリットとデメリット
100%活用したいという欲張った考え方は捨てましょう。
いっぺんにやるとパンクします。
教材は適材適所。
まず、一般的な意味で、韓国語の歌を使うメリットデメリットを把握しましょう。
【メリット】
有名な曲であればハングルの歌詞を探し当てられることが多く、どんなスペルのハングルで歌われているかがわかる
(「曲名 가사」で検索!(가사=歌詞))
それを好きなアーティストの声で・ネイティブ発音で歌ってくれる
訳すのに全体の長さとしてちょうどいい
(※現段階で翻訳はお勧めしません。)
好きなアーティストの歌詞なら熱中できるし、何度繰り返しても楽しい
【デメリット】
表現が詩的なため、会話の教材として使えない
(日本語もそうだが二人称代名詞(「あなた」「おまえ」など)に敬意がないので、よほどの親密な関係でない限り使わない方が良い言葉。)
メロディに妨害されてイントネーションが身に付かない
(イントネーションは、ドラマを見て覚えよう!)
スラングが使われていて訳せない場合がある
何が何でも日本語にしなければならないという意識になりがち
(韓国語で会話したり、読み書きしたいだけであって、翻訳者になりたいわけではない)
基礎的な文法知識が身に付かない。
(知識のつまみ食い状態になる。これ知ってるのに、なぜこれ知らない?になりがち)
ということで。
翻訳自体は(現時点で)お勧めしませんが、大好きな韓国語の歌を歌詞を見ながら歌うことで、ハングルの読み方の復習と、発音の特徴をつかむというトレーニングになります。
注意事項
いわゆるシャドーイング(会話の後を追うように発音するトレーニング)というやつに該当しますが、現状、意味がわからずに発音だけをすることと、音を完全にかぶせるので、本来の意味のシャドーイングではありません。
また、シャドーイング自体は、初心者がやるトレーニングではありません。同時通訳者というトップレベルの人がやるトレーニングです。
あくまでも歌詞(ハングル)を見ながら、歌手になりきって歌うだけです。
あと、これをやったからといってハングルがスラスラ読めるようになれるわけではないという点に注意が必要です。結局のところ、単語の意味がわかっていないと頭に入って来ないですし、意味のある単位になっていないと話すこともできまんせんので。
あくまでも文字に慣れるためです。
翻訳もチャレンジしてみたいところですが、韓国語の翻訳は割と高度な技術が要るので、現時点では翻訳のチャレンジはお勧めしません。
今は、翻訳については、おあずけです。
歌詞の意味については、多くの先人たちが自力翻訳してどこかにアップロードされていることが多いです。(著作権的に合法か否かは知りませんが。)
楽しみは、後にとっておきましょう。
実際に歌詞を読んでみよう
ネタとしてBTSとかセブチとか取り上げてもいいのですが、ひとまずほぼ誰でも知っているであろう、第一次韓流ブームの象徴ソング、冬のソナタの「最初から今まで」の歌詞の冒頭をちょっと例にしたいと思います。
(えっ?古すぎて知らない?)
(※著作権の都合、引用と呼べる範囲に留めておきます。)
ハングルを読めない状態であれば、カナでルビを付けてくれているのはありがたいです。
でも、カナを覚えるのは苦行です。
「ハラヘッタメシマダカ」なら一発で覚えられるでしょう?
「ネゲオルスオッスルコラゴ」という、意味不明な呪文を覚えろと言われても無理です。
呪文を覚えても意味がないですから。覚えなくていいです。
代わりに、発音だけはできるようにしておきましょう。
実際に聞いてみればわかるとおり、出だしの「내게 올 수 없을 거라고」は「ネゲ オル ス オッスル コラゴ」のように歌っているかのように聞こえます。
でも、歌っているのはネイティブ韓国人ですから、韓国語の発音で真似する必要があります。
よりネイティブな韓国語発音に近づくにはハングルを直接読んで、韓国語の発音で発音しなければなりません。
以前にも話した通り、ハングルは韓国語を書くための文字なので、正確な発音のヒントがハングルで書き表されています。
韓国語の母音は、アの口で発声するもの、ウの口で発声するもの、イの口で発声するものの3系統ありました。
これに二重母音の音が変化して、実質的に単母音としてエとしか発音しないもの。
日本語のオにピッタリ該当する発音は韓国語にはありません。
(口をウにするか、イにするかのどちらかの発音しかありません。)
母音を発声するときの口の形は、ア、イ、ウ、エの4種類だけです。エもややアのような口をしていますので、実質3種類。
順番にどんな口になれば良いか、細かく見ていきましょう。
「ネゲ オル ス オッスル コラゴ」という仮名を読み上げて歌うよりも、ハングルを読んで発声法を意識するだけで、ずっとオリジナルの韓国語の発声に近づけます。
いっぺんにやるのはかなり難しいので、最初は母音の口を意識しましょう。
ある程度慣れたら、子音の息遣い(平音/激音/濃音/パッチム)もコントロールしていきましょう。
皆さんは、これを自分の推しの曲であったり、ドラマの主題歌などで発音の調整をやってみてください。
次回、発音変化
今回の歌詞の中に出てきた「없을」(オプスル)の部分のように、韓国語では文字をそのまま発音しているわけではない場合があるので、ハングルをそのまま読んだときの発音と、歌詞に付いている仮名ルビが違うことがあります。
次回はその発音変化についてまとめてみたいと思います。
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