フランスの穴映画『地下室のヘンな穴』
9/17(土)ヒューマントラストシネマ有楽町で「地下室のヘンな穴」見てきました。迷作って感じ。まあまあ面白かったです。
家を買ったら地下室に穴があって、降りると2階から出てくる。何を言ってるか分からねえと思うが(ry で、それだけでなく12時間進んでる。そして体は3日若返る。そんな穴に取り憑かれた人とそれを取り巻く人達とチ○コをロボ化した人の話。
ブッ飛んでますねー。「穴」にはなんか魔力でもあるのか、穴をテーマにするとアタオカな話になるんですね。私にとって印象に残ってる穴映画と言えば「マルコヴィッチの穴」。中学生くらいの時(だったかな?)に見て、そもそもジョン・マルコヴィッチって誰やねんでしたが、穴を通ると人の頭の中に入るという分かるようで分からない話で、何というか自分の感覚とか常識とかそういったものを狂わされるような感覚になりました。見終わった感想は「なんかキモチワルイ」なんですが、なんとなくクセになるんですよね。
この映画は「マルコヴィッチの穴」ほどの不条理感とか狂った感じはしませんでしたが、どちらも人間の欲をテーマにしているのかなと思いました。「マルコ」は何者にもなれなかった自分がやっている事を周囲に評価されたいという承認欲求、「地下室」は若返り欲求と性欲。自分の欲をとにかく追及した結果、不幸な結末を迎えるというのを、喜劇に仕立てている映画かと思います。
人によって評価が分かれる映画のような気がしますが、穴映画マニアの人は見とくといいのではないでしょうか。