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映画『ぜんぶ、ボクのせい』

8/27(土)新宿武蔵野館で「ぜんぶ、ボクのせい」見てきました。ポスターの子の顔が引きありすぎです。

主人公は、児童養護施設で育った13歳の優太。うまく自分を表現できない優太は施設では周囲にうまく溶け込めず、学校でもいじめられていた。どこにも居場所を見つけられない優太は、ある日母親に会うために施設を抜け出す。施設から遠く離れた街で母親と再会し、母親も再会を喜んでくれた。しかし母親は若い男と一緒に住んでおり、数日は幸せに過ごしていたが母親に施設に戻るように突き放される。唯一の希望、居場所であった母親からも突き放された優太は、どこにも行くあてがなく街をさまよう。そんな中、海沿いの壊れた軽トラの中で生活する1人のホームレスに出会う。そのホームレスと共に過ごすことになった優太は、次第にホームレスに心を開いていき、またある少女との出会いを通して成長していく。そんな中、ある事件が起き…というストーリー。
この映画は主演の白鳥晴都さんの魅力に尽きる!14歳で映画出演2作目で主演してる時点ですごいですが、上の画像で見える通り、ポスターやフライヤーで写るこの顔は諦めやら悲しみやら心に閉じ込めた怒りやら、色んな感情が感じられて、ものすごく惹きつけられます。元々の顔が繊細で壊れてしまいそうな類の綺麗な顔付きと感じますが、自分の感情を出すことが苦手で周りと上手く接することが出来ない思春期の少年役には正にハマり役だと思いました。
大事にしているウサギが死んで、みんなが集まって悲しんでいる中、離れたところで様子を見ている優太のシーンが印象に残りました。施設で唯一心を許せる相手だった動物が死んでしまって悲しいのに、心を許せないみんなが集まっているせいで中に入っていけない。私も特に人付き合いが得意な方ではなく、昔から自分の感情を表に出すのが苦手だったので、優太に共感できる部分がありました。言わなきゃわからない、言え言えと言われるほど黙ってしまう感じ、よくわかります。
とかく暗くてシリアスになってしまうテーマの映画ですが、オダギリジョー演じるおっちゃんの存在がコメディ要素を加えていて少しマイルドになっているなと思います。おっちゃんとのやり取りの場面で、客席でも笑いが起こっていました。監督の松本優作さんは本作2作目だそうですが、今後要チェックかなと思います!

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