【本紹介】価値観が180°変わった本|Webライターラボコラム企画
ぼくのお気に入りの一冊で、価値観ががらっと変わった本、それは「嫌われる勇気」です。
10月もWebライターラボコラム企画に参加してみます。
「嫌われる勇気」は2013年12月に刊行され、2024年5月には国内だけで300万部を突破し、世界累計部数は1,000万部を超えているそうです。
出版業界では「5万部」を超えるとベストセラーと言われるらしいので驚異的な数字ですね。
「嫌われる勇気」はすでにご存知の方、購読された方も多いと思いますが、間違いなくぼくの人生に大きな影響を与えた1冊なので、僭越ながら紹介させていただきます。
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”本書を読むまでは、他人の目を気にして八方美人を装っていた”
ぼくが本書を手に取ったのは2020年4月18日。
それまでのぼくは、ごく平凡のサラリーマンで性格は人見知り、自分に自信がなく、いつも他者の目を気にしてなるべく周囲に嫌われないように生きていました。
そのため、他人に合わせた行動が多く自分の”軸”を持っておらず『他人軸』で生きていたな、と思います。
そんな時、母から何気なく紹介された本。それが本書でした。
本書を何度も読んで、自分なりに解釈し実践した結果、自分の人生観が180°がらりと変わり、人生が生きやすくなったと実感しています。
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本書は何度読み返しても新鮮に読めるため、いまだに全てを理解していません。
というか、その時々読む状況によって新たな気づきを得られるため、人生のバイブル・辞書として生涯読み続けられる本だと思っています。
また、本書は「アドラー心理学」を”哲人”と”青年”の登場人物2人による対話形式で解説する、小説のように読みやすいため、知らなかった方はぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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【嫌われる勇気】という表紙だけ見るとなかなかインパクトがありますよね。
著者の古賀史健氏曰く
嫌われる勇気=好かれようとしないこと
と読み替えることができるそうです。
※参考にしたインタビュー動画|PIVOT公式チャンネル
本書の特徴は挙げたらキリがないので、一読者としてぼくが特に「人生の価値観が変わった」と思う部分を挙げていきます。
⚫︎課題の分離
「7つの習慣」に出てくる『影響の輪』に似ている概念だと理解しています。
課題の分離とは、自分の課題と他者の課題を分けて、お互いに介入しないようにすることです。
たとえば、おもちゃを片付けない子供に対し、親が注意するのは「子供の課題」に対しての介入になります。
この場合、子供に対して注意=介入するのではなく「課題の共有」をすると良いそうです。
・親の課題=おもちゃを片付けてもらわないと部屋が散らかって困る
・子供の課題=おもちゃが片付けられない
この2つの課題を共有して「一緒に課題を解決する」という手法を使うと良いそうです。
ここからは、あくまでぼくの解釈ですが「影響の輪」とセットで身につけると何事にも過度に期待しなくなるため、変に落ち込むことが少なくなります。
また、成功も失敗も自分事として捉え、自分の課題と相手の課題をうまく分離しながら事象に立ち向かえる、と思っています。
⚫︎承認を求めてはいけない
本書では[承認を求めている人=自信がない=勇気をくじかれている状態]
である、としています。
勇気を持つためには他者から承認を求めるのではなく、他者貢献をすることで、自分自身に貢献感を感じることが重要としています(自分の課題として認識する)。
⚫︎トラウマは存在しない
原因論と目的論(この理論は最初は抵抗がある方が多いみたいです)
・原因論:過去にいじめられたトラウマがあるから(原因)、引きこもっている。
・目的論:引きこもりたいから(目的)、トラウマをこしらえている(捏造している)だけ。
⚫︎人は怒りを捏造する
怒りとは低レベルなコミュニケーションツールである。
怒鳴る目的は「他者を威圧するため」であり”怒りを使わない”という選択肢もできる。
トラブルに対し、冷静になればお互い納得に向けた解決法を話し合えますが、マウントをとって自分が有利に立ちたい人は怒ったり怒鳴ったりする。
⚫︎劣等感とは自分の勝手な思い込み
人は生まれ落ちた瞬間は無力である。そこから無力な状態を脱したいという「優位性の追求」をしている。つまり向上したい、理想の状態を目指したいと思っているが、無力のままであると思う時に劣等感を感じる。
「背が低い」「お金がなくて生活が苦しい」というのは客観的な事実ではなく、主観的な解釈であり、解釈は自分で変える・選択することができる。
主観的な解釈であると理解できればその後の行動も変わってきそうですね。
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最後に、本書が多くの方に読まれている・売れている理由も上記の動画で解説されていて、共感したため紹介させていただきます。
本が売れている理由のひとつ、それは「読者からの紹介」です。
嫌われる勇気を読んで、「人生が変わった、自分の思い込みや先入観が覆された」と思った人は、読了前の自分と同じような悩みを抱えている人に対し、本書を紹介することで輪が広がっていきます。
実際に、ぼくにも高校時代に引きこもって以降、現在まで独り立ちが出来ない友人がいます。まさに、本書で「原因論と目的論」の事例としてと登場する青年の友人のようです。
そして、ぼくは友人に本書で習得した(習得した気になっていた)知識を披露し、説得して立ち直らせようとしましたが、当然うまくいきません。
さらに、本書の「課題の分離」で問われている「他者の課題への介入」となってしまっていました。
そこでぼくは、本書を彼にプレゼントすることにしました。
本書を読んでくれれば、課題へ介入することなく彼自身で何か気づきを得て、何かしらの解決へつながることを期待したのです。
結果して、彼が本書を読んでくれているかは不明ですが、きっと読んでくれていれば気付いてくれる何かが、自分の中で変化が起きていると思っています。
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長々とつたない文章にも関わらず、最後まで読んでいただきありがとうございました!(o^^o)
これでぼくのお気に入りの一冊の紹介は以上です。
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ちなみに、「嫌われる勇気」の続編で「幸せになる勇気」も刊行されています。
こちらは嫌われる勇気の”実践編”として、悩める青年に具体的な行動を哲人が指南する内容となっています。
気になる方はぜひ、2冊をセットで読んでみてください!!
※執筆者:はいゔ
・2023年6月〜副業Webライター
・X :旧Twitter (@hashin_hive)
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