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実食してみた┃青ブラ文学部



下関の高校時代、まだ海や川が綺麗で
鰻が大量にとれたのですね。
当時「穴子」は海の外道でわざわざ穴子を食べるもの好きはほとんどいませんでした。
我が家は貧乏でしたが、海や川に行けば簡単に鰻が釣れるので、父が鰻をさばいて七輪で焼いた蒲焼きを良く食べたものです。

東京で就職して、妻と結婚しました。
結婚当時は、経済的に余裕があったので、かなり外食をしました。
「寿司屋」「焼肉屋」「鰻屋」
鰻は「鰻重の松」でしたね。

その後、毛呂山町に転居した時から
高額ローンが待ち受けていたので、鰻は高くて食べられません。

中野の食道街で夕食を食べようとした時、メニューに「穴子の天ぷら定食」
というのがありました。

「なんだ穴子か。穴子って料理屋に出すほど美味しいものなのかな?」と思い、店主に穴子の天ぷら定食について聞いて見ました。

「穴子はね〜、江戸前の天ぷらで、
三大とまでは行かないけれど、穴子はかなり有名なんだよ。旨さは保証するよ。」

「江戸前の天ぷら」と聞き、これは食べて見る価値がありそうだな。と思い早速注文して、初めて馬鹿にしていた穴子を食べて見ました。
なんと、海老天丼より旨いではないですか。
それに海老天丼より安いしボリュームタップリなのですね。

それ以後、「穴子の寿司」も経験しました。
これも絶品でした。

子どもの頃から
口にするのも馬鹿にしていた、
「穴子」を実食してみた結果、とてつもなく旨かったのですね。

いや〜、何でも思い込みは禁物ですね。