黄金バット
私が10歳の頃、紙芝居を見に行きました。
1958年ですね。
おそらく、このNOTEの世代で
紙芝居を知っているのは、
NOTER さんの両親または祖父母の年代だと思います。
12歳の時点で、テレビが急速に普及しました。
おそらく、紙芝居の時代は終わりを告げたことでしょう。
紙芝居のおじさんは、自転車に紙芝居一式と、小箱の中に駄菓子を満載していました。
イカの佃煮や水飴などで、
10円です。
その駄菓子は紙芝居の視聴料になるわけですね。
おじさんは、ものすごく記憶力が良くて、駄菓子を買わない子どもは大声でどなって追い払います。
駄菓子を買った子ども達だけに、紙芝居を見せるのですね。
私はとても貧乏だったので、駄菓子が買えなくて、電信柱の陰に隠れて、そっと覗いて見ていました。
その時、おじさんと目があってしまったのですね。
これは、ヤバイ、追い出される。と覚悟を決めたのですが、おじさんは、私の身なりがあまりにも貧しいとみてとったのか、見逃してくれて
タダ見させてくれました。
当時、人気は、黄金バットでした。
しかし、おじさんは、全部は公開せず、良いところで終了。
「ハイ、この続きは、来週だよ。」
そして、私は、次の週
また電信柱に隠れて、黄金バットの続きを見ました。
その後、白黒からカラーテレビの時代となり、アニメで
黄金バットが放映されるようになり、私は電信柱に隠れなくても、家庭のカラーテレビで、黄金バットを見ることが出来ました。