散歩の子どもの思い出③:「肥後守」
私達が小学生の頃、男の子は全員「肥後守(ひごのかみ)」という小さな折りたたみ式ナイフをポケットに忍び込ませていました。
これは、学校でも公認ですね。
学校では、鉛筆削りに使用していました。また、図画工作でも必需品ですね。
肥後守は子ども達の遊び道具を作る万能ナイフです。
小さな物しか出来ないのですが、竹を削って「竹とんぼ」、笹の枝を削って「杉の実鉄砲」、「竹笛」など、あらゆる場面で活躍しました。
下関の小学校で肥後守が禁止されたのは、中学生が肥後守を使って傷害事件を起こしたことが発端だったと記憶しています。
そして、決定的になったのが、
1960(昭和35)年に起こった「刃物追放運動」です。
私が12歳の時なので、中1の時だと思います。
妻は私より、6つ半歳下なので、東京の板橋小学校での鉛筆削りは、ボンナイフを使っていたということです。
やがて、ボンナイフも禁止となり、手回しの鉛筆削り器が登場するのですね。
今や、昔の遊びは遠い過去となりました。
完