柚子野亜里沙物語1「キャスターへの道」
あたいの名前は
柚子野亜里沙。
20歳になったの。
入間郡毛呂山町に日本最古の柚子の産地としてしられる
桂木地区というのがあるの。
その桂木地区の生まれなの。
由緒正しい柚子野家の13人姉妹の末っ子よ。
だから高卒止まりで、大学行けなかったの。
それで家をゴロゴロしていて
ある日、原宿に遊びに行った時、大会社の社長の散歩が、
お妾さんにならないかと言われたの。
月20万だって、
悪くないわね。即交渉成立よ。
ある日、散歩社長がね、
「散歩広報活動委員会」
という、何だかわけのわからない組織を立ち上げたの。
何でも、地域観光案内活動をするらしいの。
その、キャスターをやらないかと言われたの。
1回20万は大きいわね。
なんとかケーブルテレビの
キャスターの5倍よ。
あたいの胸は、散歩マッサージで鍛えあげられ、Cカップに成長したわよ。
顔は自慢じゃないけど、散歩の奥さんより、断然美形よ。
スタイルも良いし。
ただね、言葉使いが悪いの。
まず、「あたい」→「わたくし」。
苦労したわ。
まるで、マイ・フェア・レディーよ。
わたくしは、試験にパスしましたわ。
最初の活動は
「越生町五大尊つつじ公園」
だったわね〜。
続くかも知れませんわ