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ウルトラマン小太郎


ヘッダーは「こんとん」さんからお借りしました。いつも素敵な画像ありがとうございます。🥰


ウルトラマン小太郎



浦島太郎伝説から続く。




竜宮城で地球侵略軍団は立派に成長した。
乙姫の長男は、愛する太郎の名前をとり
小太郎と命名していた。
太郎に良く似たイケメンである。
乙姫は小太郎に親子を超えた愛情を持ってしまった。小太郎に恋をしてしまったのである。
ただならぬ親子の情、しかし二人はただならぬ関係となった。
小太郎の一物はウルトラだったので、乙姫は小太郎のことを、「ウルトラマン小太郎ちゃん」と呼んだ。
小太郎ちゃんはウルトラマンとなり、乙姫を突きあげると、乙姫はすすり泣いた。

乙姫の浦島太郎との想い出はつのるばかり。
乙姫は「この愛する地球を侵略してはならない。」と思い始めた。
小太郎ちゃんとこの日本で平和に暮らすことを決心した。
地球侵略用に用意しておいた「すぺしうむ光線銃などの武器」は倉庫にしまい込んだ。

そして、二人は地上に姿を現した。
日本国籍はないが、そこは乙女座星雲から持ってきた膨大な金なやダイアモンドを所有していたので、金の力でどうにでもなる。
名前も「浦島乙女」「浦島小太郎」と改名して
湘南の一軒家を購入して、親子は夫婦として幸せに暮らし始めた。


世界的事件は突如として発生した。
超大国「おそろしあ」が突然日本に宣戦布告してきたのである。
核弾頭ミサイルはいつ飛んでくるかわからず、瞬く間に、制空権・制海権は略奪された。

ここに、竜宮城防衛隊が結成された。
「玉手箱爆弾」を弾頭にした亜光速ミサイルに「大型すぺしうむ光線砲」「携帯用すぺしうむ光線銃」を装備した、元地球侵略軍団である。
玉手箱爆弾は放射性物質は無く、玉手箱爆弾が炸裂すると軽く一都市の住民は瞬く間に老衰で死滅してしまうという。
亜光速で飛ぶので迎撃不可能の最終兵器である。

「大型すぺしうむ光線砲」で空母や戦闘機も撃退した。
原潜は、海中すぺしうむ光線砲で撃退した。

残るはミサイルだけであるが、発射されたとしても、「大型すぺしうむ光線砲」で迎撃できるが、ことここに至っては、先制攻撃あるのみ、
「玉手箱弾頭亜光速ミサイル」で敵国の三大都市を壊滅させた。

おそろしあ国は降伏した。

日本国家から、浦島家と防衛隊に20兆円の謝礼が支払われた。
この資金を元に、地上に「竜宮城王国」を設立して、海洋事業や観光事業に乗り出し、事業も軌道に乗った。

「浦島乙女」「浦島小太郎」夫妻は、子どもにも恵まれた。
地球では高齢出産であるが、乙女座星雲での寿命は長く、女性は50歳くらいまで健全な妊娠が可能である。

小太郎のウルトラマンは健在で、乙女は毎夜のごとくウルトラマン小太郎の愛撫に悦楽の喘ぎ声をあげた。
そんな乙女を眺めた小太郎の胸は幸福感に満たされた。
そして、浦島夫妻は親子であるが、夫婦としての幸せな一生を全うしたのである。





               完