白いワンピの女の子┃青ブラ文部
田舎町には似つかない、2シーターの白いオープンカーで、若いカップルがベルクの駐車場に降り立った。
背の高いイケメンは、シブイグレーのスーツで決めていた。
白いワンピの女の子は、その清楚な、スタイルに、まわり中の目を引き、若い男共は、感嘆の声をあげた。
シブイグレーの男の子と白いワンピの女の子は、ベルクの店内に消えた。
二人の帰りぎわのレジ袋には、大量のカップラーメンが詰め込まれていた。
他に食料品は見当たらない。
シブイグレーのスーツの男が運転席
に乗り込み、白いワンピの女の子を
助手席にのせた途端、
2シーターの白いオープンカーは
猛スピードで、目白台方面に駆け抜けて行った。
目白台は陸の孤島で、近くに食料品店は無い。
若いカップルは、カップラーメンだけで、数日間暮らすようである。
2シーターの白いオープンカーは、それから数日間、姿を見せなかった。
おしまい