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かぐや姫伝説


ヘッダーは「こんとん」さんからお借りしました。いつも素敵な画像有難う御座います。🥰


「かぐや姫伝説」


月の使者「月光軍団」は、地球を侵略しようと
スパイとして「長距離小型ロケット」で「かぐや姫」を送り込もうとした。
まず、かぐや姫を、小型ロケットに積み込めるように、「親指姫」に変身させた。

目的地は、噂に聞いていた「富める国・大和」とした。
なんでもその国は「桃太郎の鬼ヶ島伝説」で
金銀財宝が豊富なようである。
一番富める国を調査すれば、あとは簡単に想像できる。

小型ロケットは、京の都近くの山村に着陸すると
「親指姫」は近くの竹林に入り込み、竹の中に身を隠した。

「親指姫」は黄金色に輝いていた。
「親指姫」にとって、竹の中身は贅沢な食糧源で
食事には困らなかった。

ある日のこと、竹細工の材料を取りにきた翁は
竹が光輝いているのを見つけ、驚いてその光の上をナタで切ると、中から竹下景子のような可愛らしい姫が出てきた。

子どもも孫もいない翁は、よろこんで自宅に親指姫を連れて帰った。
媼も大喜びで、翁と媼で自分の子どもとして育てることにした。

「親指姫」の食事は、どうやら竹のようである。
翁はそれから頻繁に竹林に竹を取りに行くようになった。

「竹食」が効いたのか、「親指姫」は「かぐや姫」に変身した。

かぐや姫は、翁と媼の温かい愛情に包まれて、美しく変身し、竹下景子以上の美女となった。

その美貌に、京の都人たちはノックアウトされた。
かぐや姫にとって、これは都人達から情報を仕入れるのは好都合であった。

調査期間が終了すると、「月光軍団」から、大型ロケットが到着した。

かぐや姫は、翁と媼に別れを告げた。
「アタシ月光仮面と結婚しなくてはならなくなっちゃったの。バイバイ👋」
そして、大型ロケットはかぐや姫を乗せて、月に向かって飛び去ってしまった。

かぐや姫は、「月光軍団長」に、地球の軍事力の規模を報告しなければならなかった。
かぐや姫は、地球の武器として、刀と槍と弓矢程度しか無いことは承知していた。

しかし、深い愛情で育ててくれた、翁と媼に感謝して、嘘の報告をした。

「地球にはね、玉手箱爆弾が至るところに仕掛けられていて、玉手箱爆弾の攻撃を受けると、全員年老いて、死んでしまうのよ。」

これに驚いた月光軍団は、地球侵略を諦めた。

かぐや姫と翁と媼の愛で、地球は救われたのであった。





                  完