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エッセイのようなもの:「出雲伊波比神社の猫。」
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今はこの猫はいない。
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猫は気ままでいいですね。
この猫は、地域猫と言うより
捨て猫の集団の一匹です。
伊波比神社で、餌をやる人がいるので、みんな神社に猫を捨てに来ます。
去勢しないと、増えるばかりですが、神主さんが、自腹をきって、全頭避妊手術した事があります。
避妊手術した猫の耳には、目印がついているのですが、月日とともに、目印が解らなくなり、捨て猫も増え、次第に猫の数が増えてきました。
地域の人達は、聖なる神社に捨て猫がたむろしているとは何事か!と怒り、
また、口さがない連中は
「猫神社」と悪口を言い始めました。
これには神主さんも心を痛め、猫ボランティアに依頼しました。
猫ボランティアの活躍は著しく、たちまちのうちに、ほとんどの猫の引き取り手をみつけました。
しかし、器量が悪く、凶暴なボス猫だけは残りました。
誰も引き取り手が現れないのですね。
ボス猫は残り、今もって
伊波比神社は、
「猫神社」
と言われています。
終わり