リアルＪＡＰＡＮ・・・（１）

人は生きるのに、知ることと、知らないことがある。知らないことは。好奇心が募るもの。
さて、スマホなんぞない時代には、情報誌なんてものが、わりと流行で、そこからいろんな話を仕入れたり、はたまた、いらないものを、売ります買います、友達募集みたいなものがありました。
文通なんぞも、情報誌みたいなもので、住所を載せなくても、編集部でまとめて転送してくれるなんていうものもあったりして、こんなことを書くと、いったい何時代に生きてたんだと言われるでしょう。
ひょんなことから、文通でつながり、とあるサークルへおじゃますることに。あの当時は、好奇心が強かったので、恐怖心よりも、フリージャーナリストになりたいなんぞ、勝手に思ったりしていたのでした。
ついて行った先は、会議室のようなお部屋、パイプイスが多数並んでおります。一番前の席に座らされて、いつのまにやら、座席は満席に。
壇上には、人が立ち、化粧品に、カー用品など、多数の商品がテーブに並びます。部長やら課長やら、なにやらランク付けされた人たちが、それぞれの、商品のいい点と、ノルマに対する達成率を報告。それに対する、部屋に集まった人たちの、歓声と拍手が巻き起こります。売り上げ優秀者には、韓国旅行の贈呈。
そうです。ここまで、読んで怪しいと思ったあなた、はい、正解です。
いわゆる、マルチ商法ってやつですかね。個人が商品を購入して、会員を勧誘して、その人へ商品を売っていくという、下部へどんどん、購入しては売るという。会場は、そのセミナーの会員さん達です。
やべー、これは、まじで、ピンチです。脱出方法を頭の中で巡らせます。
飲み込まれたらどうしようか・・・
そうだ、腹痛を装って、トイレに。会場の中に、トイレブースがあり、トイレにかけこんだものの、会場のボルテージは、上がっていきます。

と、今回は、ここまで、続きが、気になる人は、いいねしてね。